
- 開花のタイミング調節が非常に難しいお花です。
- つぼみに蜜がついていると開花を妨げてしまうため、ぬるま湯で優しく洗い落としましょう。
- 開花後は2~3日程度で花が散ってしまうケースが多いです。
JA中野市が位置する長野県北部は、西方に北信五・東方に志賀高原・南方に千曲川と豊かな自然に囲まれ、年間を通して降水量が比較的少ない地域です。気候に恵まれ、高品質な花・野菜・果物を多数栽培している当産地では、昭和20年以前からシャクヤクの栽培を行ってきました。当初は和シャクヤクの栽培が中心でしたが、昭和40年以降に洋シャクヤクの栽培もスタートし、今ではシャクヤクの生産量日本一。年間約180万ほどを安定出荷しています。
栽培しているシャクヤクの品種数は30種類ほど。サラベルを中心とし、赤・ピンク・白などさまざまな色のシャクヤク品種を生産しています。近年では品種改良が進み、牡丹との交配種や、シャクヤクでは珍しい黄色系の品種も作付けされるようになりました。
シャクヤクの作付け面積は、なんと東京ドーム約5個分。ハウス栽培(加温・無加温)・露地栽培を使い分け生産されるため、長期間出荷できる体制が整えられています。
JA中野市がこだわっているのは出荷量だけではありません。「植えてから5年間は採花しない」というルールを設け、強い株の育成に徹底して力を入れています。
「必ず咲くシャクヤクを」という願いを叶えるため、出荷前には葉・茎・つぼみの状態を厳しくチェックすることも欠かしません。力強く咲ききるシャクヤクを生産し、お客様に楽しんでもらいたいという熱い思いを込め、徹底した品質管理を行っています。
茎を水につけた状態でカットします。なるべく深いところで切ると水圧がかかり水が上がりやすくなります。
切り戻した茎を沸騰した湯に10秒程度浸けると、茎の中の空気が外に出て水が上がりやすくなります。