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桜の切り枝はどのくらい持つ?長持ちさせる方法と花が終わった後の楽しみ方

桜は、1月~4月頃まで楽しめる日本を代表する花です。
切り花を買って、部屋に飾れば春を感じることができます。

せっかく桜の切り枝を家に飾るなら、できるだけ長持ちさせたいですよね。
しかし、桜の切り枝をどうすれば長持ちさせられるのか分からないという方もいらっしゃるでしょう。

そんな方に向けて、今回は桜の切り枝を長持ちさせる方法や、桜の花が咲かない時の対処法をご紹介します。

1桜の切り枝(切り花)はどのくらい持つ?

桜の切り枝(切り花)は、こまめに水替えをしてお手入れをすれば1ヶ月ほど楽しめます
花だけでなく葉桜も楽しめるため、他の花に比べて長く楽しむことが可能です。

より長持ちさせたいなら、蕾の咲く前の花を選ぶのがおすすめです。

2桜の切り枝の基本的な「水揚げ」方法

桜の切り枝は飾る前に「水揚げ」を行いましょう。
不要な枝や蕾をカットし、枝の切り口を十字に切り込みを入れてから水揚げを行うと、水の吸い上げをスムーズにすることができますよ。

桜の切り枝の水揚げ手順は、以下のとおりです。

  1. 枝の長さを花瓶に合わせてカットする
  2. 不要な枝や蕾を取り除く
  3. 枝に割りを入れる
  4. 多めの水で生ける

水揚げの方法について1工程ずつ解説していきます。

枝の長さを花瓶に合わせてカットする

まずは飾る花瓶に合わせて、枝の長さを整えましょう。
桜の枝が長すぎると、花瓶に入れた時にバランスが取れなくて倒れてしまうおそれがあります。

桜の枝の長さは、花瓶と枝が1対2になるようにすると、花瓶が倒れることなく、バランスよく飾れます。

桜の枝は固いので、枝が太い場合はハサミを斜めに入れると、切りやすくなりますよ。

不要な枝や蕾を取り除く

花瓶に生けた時に水に浸かる枝分かれや蕾がある場合は、水揚げ前に取り除いておくのがおすすめです。

枝分かれや蕾が水に浸かると腐敗しやすくなるため、水を汚す原因になります。

枝に割りを入れる

不要な枝や蕾を取り除いたら、水を吸い上げやすくするために、枝先に縦の切り込みを入れて割りましょう。

枝が固く太い場合は、十字に切り込みを入れるのがおすすめです。
切り込みを深く入れることで、水が上がりやすくなりますよ。

多めの水で生ける

枝に割を入れたら、花瓶に7~8割の深めの水に生けます。
桜は水を吸いやすいので、たっぷりの水に生けると桜の花に水が行き渡りますよ。

桜の開花を早めたいなら日の当たる暖かい場所に、逆にゆっくり開花させたいなら水に浸けずに暗く涼しい場所に飾りましょう。

3桜の花が咲かないときは「湯揚げ」が効果的!

なかなか桜が咲かないときに試してほしいのが「湯揚げ」です。
枝先をお湯につけることで、水の吸い上げがよくなり、開花を促すことができます。

桜の枝の湯揚げ手順は、以下のとおりです。

  1. 枝全体を新聞紙で覆い、枝の切り口を割る
  2. 枝の先端を80度以上のお湯につける
  3. 冷水に2時間程度つける

枝全体を新聞紙で覆い、枝の切り口を割る

桜の枝を湯揚げする際は、枝先を2~3cmほど出して新聞紙で包みます。
蕾に湯気が当たると弱ってしまうおそれがあるため、枝先以外をしっかりと覆うようにしましょう。

新聞紙から出した枝先を縦または十字に割ります

枝の先端を80度以上のお湯につける

新聞紙から出した枝先のみを、80度以上のお湯に30秒~40秒程つけます。
枝から気泡が出なくなったらお湯から出しましょう。

お湯に長くつけすぎると枝が傷んでしまうため、注意が必要です。

冷水に2時間程度つける

お湯から出したら、すぐに冷水に入れて2時間ほど放置します。
水に浸けている間は、新聞紙はそのまま巻いた状態にしておきましょう。

4桜の切り枝を長持ちさせるお手入れ・管理方法

桜の切り枝は水揚げや湯揚げをしても、適切なお手入れや管理をしなければ長持ちさせることはできません。

桜の切り枝を花瓶で飾る際に意識したいポイントは、以下のとおりです。

  • 花瓶の水をこまめに交換する
  • 枝や蕾に葉水を行う
  • 直射日光を避け、涼しい場所に置く
  • 切り花延命剤を使う

花瓶の水をこまめに交換する

桜などの枝ものは水が汚れやすいので、こまめに水替えをしましょう。
水替えの頻度は、最低でも1~2日に1度できれば毎日が理想です。

また水替えの際は、水を入れ替えるだけでなくスポンジや洗剤を使って花瓶もキレイにしましょう。
花瓶の内側が汚れていると、水を新しくしても意味がなく、バクテリアが発生しやすくなります。

枝の切り戻しは適宜行う

桜の切り枝を最初に水揚げをしたのであれば、毎日切り戻しする必要はありません

水替えをする際に枝先を確認して、ぬめっていたり腐っていたりする場合は、切り戻しを行ってください。

枝や蕾に葉水を行う

桜の枝や蕾に霧吹きで水をかけて保湿するのも効果的です。
桜の切り枝は多く水分を必要としているため、乾燥すると蕾が開花しない、花が落ちるおそれがあります。

花瓶に水をたっぷり入れて生けていても、周りの空気が乾燥していると桜の切り枝も乾いてしまいます。
桜の切り花を長持ちさせたい場合は定期的に葉水を行いましょう。

直射日光を避けた涼しい場所に置く

桜の枝を長持ちさせたいなら、直射日光を避けた涼しい場所に飾るのがおすすめです。
明るく温かい場所に置いてしまうと、開花スピードが早まるため、長く楽しめなくなります。

しかし、周囲の気温が低すぎると花が咲かずに枯れてしまうおそれがあります。
0℃を下回るような寒い場所には置かないようにしましょう。

またリビングなどに飾る場合は、エアコンの風にも注意が必要です。
エアコンの風が直接当たってしまうと、花が傷みやすくなるため、直風は避けましょう。

切り花延命剤を使う

桜の枝を長持ちさせたいなら、切り花用の延命剤を使うのも効果的です。
延命剤は必須ではないものの、使うことでより長持ちさせることができますよ。

延命剤には、バクテリアの発生を抑制したり、花に必要な栄養を与えて鮮やかな色を保つ効果があります。
桜の枝は水が汚れやすいため、延命剤を使用することで、汚れにくくしてくれます。

延命剤を使用する際は、パッケージに書かれている使用方法をよく読んで、正しい方法で使用しましょう。

5桜の花が終わったら葉桜としても楽しめる

桜は花が終わっても、葉桜として楽しむことができます。
切り枝でも花と一緒に葉も育つので、水替えや切り戻しをしていれば、葉が芽吹いてきます。

ピンクの花びらだけでなく、瑞々しい緑色の葉桜も魅力的なので、花が枯れても捨てずに葉桜も一緒に楽しんでみてください。

葉桜になるまでお手入れが必要な場合も

桜の花が終わった後に葉桜の状態になるまでは少し時間がかかることがあります。

葉桜も楽しみたいのであれば、花が終わった後も水の交換や切り戻しを続けましょう。
また、必要に応じて咲き終わった花がらを摘むなどのお手入れを行いましょう。

6まとめ

桜の切り枝は、水揚げやお手入れを行えば約1か月ほど長持ちします。
蕾の状態の切り枝であれば、桜の開花から葉桜まで鑑賞して楽しむことができますよ。

桜の切り枝をより長持ちさせたいのであれば、購入後すぐに水揚げをしてから飾るようにしましょう。

切り枝を水揚げする手順は以下のとおりです。

  1. 枝の長さを花瓶に合わせてカットする
  2. 不要な枝や蕾を取り除く
  3. 枝に割りを入れる
  4. 多めの水で生ける

水揚げをした後は、水替えをこまめに行いながら、涼しい場所に飾ることで開花のスピードを緩やかにすることができますよ。
桜の切り枝は乾燥に弱いため、枝や蕾に葉水をしたり、部屋を過湿するなどの対応も有効です。

生花の卸売通販サイト「フラワースミスマーケット」では、1月~4月上旬ごろにかけて桜の切り枝を販売しています。
購入後は、今回ご紹介した方法を実践し、日本の春を代表する桜をおうちで楽しんでくださいね!

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