コスモスの切り花の日持ちは一般的には4~5日ほどですが、「4日も持たずにすぐ枯れてしまう」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
コスモスは水が下がりやすくしおれやすい花なので、日持ちさせるためにはしっかりとお手入れをしてあげる必要があります。
この記事では、コスモスの切り花を長持ちさせるためのお手入れ方法のほか、しおれてしまったときのケアや新鮮なコスモスの選び方などを合わせて解説します。
コスモスの切り花の日持ちは一般的には4~5日ほどですが、「4日も持たずにすぐ枯れてしまう」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
コスモスは水が下がりやすくしおれやすい花なので、日持ちさせるためにはしっかりとお手入れをしてあげる必要があります。
この記事では、コスモスの切り花を長持ちさせるためのお手入れ方法のほか、しおれてしまったときのケアや新鮮なコスモスの選び方などを合わせて解説します。
コスモスの切り花を長持ちさせたいときは、まず葉やつぼみの処理と湯揚げをしましょう。
「湯揚げ」とは茎の中の空気を抜いて、花が水を吸い上げやすくするためのお手入れ方法です。
買ってすぐ花瓶に生けるのではなく、この一手間を加えることでコスモスの日持ちが良くなります。
コスモスは茎から細い葉が枝分かれするように多く付いていますが、葉が水に浸かると腐って雑菌が繁殖しやすくなります。
そのため、下の方に付いている葉は落としておきましょう。
また、コスモスの小さく固いつぼみは、栄養が足りず咲かないまま枯れてしまうことが大半です。
花瓶に入る位置にあるつぼみも葉と一緒に取り除きましょう。
不要な葉やつぼみを除いておくことで、ふくらんでいるほかのつぼみや花に水や栄養を行き渡らせることができます。
葉やつぼみの処理が終わったら、次は湯揚げを行ないます。
湯揚げには新聞紙・沸騰したお湯・冷たい水が必要なので、あらかじめ用意しておきましょう。
湯揚げの手順は以下のとおりです。
水に浸けて2~3時間経ったら、湿気がこもらないように新聞紙を外します。
お湯に浸けた茎の部分は腐りやすいため、もう一度カットしてから花瓶に生けて飾るようにしましょう。
コスモスは繊細な花なので、長持ちさせるためには日々のこまめなお手入れも大切です。
飾っているあいだは、水の量、気温や湿度などにも気を配るようにしましょう。
コスモスの茎は細く傷みやすいので、水に浸かる部分が多いと腐りやすくなります。
そのため、3~5cm程度の浅い水に生けて飾るようにしましょう。
水の汚れや雑菌の繁殖を防ぐためにも、花瓶の水は毎日替えるようにします。
暑い時期であれば1日2回替えても問題ありません。
水を替えるときは、できるだけ花瓶を食器用洗剤で洗うなどして清潔な状態を保つようにしてください。
水替え時に茎を改めてカットする(切り戻し)ことで、断面が新しくなりまた水を吸いやすくなります。
茎を切るときは空気が入らないよう水の中に浸け、切れ味の良い花用ハサミで斜めにカットしてください。
茎の先端が茶色く変色している場合も切り戻しをしておきましょう。
コスモスの茎の先端を割ることで水に触れる面積が広くなるため、より水を吸い上げやすくなります。
切り戻しだけではいまいち元気が戻らないときは、花用ハサミの持ち手などで茎の先1~2cmほどを叩き、砕くようにして先端を割って水に浸けてみましょう。
コスモスに限らず、切り花は直射日光やエアコンなどの強い風に当たると枯れやすくなります。
薄手のカーテンなどで遮光した、やさしく風が通るような場所に飾るようにしましょう。
急な温度の変化を避けるため、夜間などは涼しい場所に移動させるのも良いでしょう。
一部分の花のみがしおれていて全体に元気が残っている場合は、花がまっすぐになるよう新聞紙で巻いてしばらく水に浸けてみるとまたピンと咲いてくれることがあります。
しおれている花がいくつかある、全体的に元気がない場合は改めて湯揚げをしてみるのも効果的です。
コスモスは茎が細く長いので、上の方の花まで水が行き渡りにくいという性質があります。
思い切って茎を短めにカットし、小さめの花瓶やグラスなどに生けるとまた水上がりが良くなることもあります。
ただし、茎を短くすると切り戻しできる部分が減ってしまうので、そのあと長く楽しめなくなるという可能性も。
ほかの方法を試しても元気が戻らないときの最終的な対処法と考えておきましょう。
コスモスは細い茎や葉、花が風に揺れる姿が可愛らしい花ですが、吸水する力が弱くしおれやすいという面もあります。
しかし、飾る前の湯揚げや毎日のちょっとしたお手入れでコスモスはぐっと長持ちします。
もし一時的にしおれてきても、新聞紙で巻いて水揚げをしたり湯揚げをすることでまたピンと咲いてくれることもあります。
今まで「コスモスを飾りたいけれど枯れやすいから」とあきらめていた方も、正しいお手入れ方法を知ってぜひご自宅でコスモスを楽しんでくださいね。
当店「フラワースミスマーケット」では、コスモスを卸売価格で小ロットからご購入いただけます。
夏のアレンジにぴったりなビタミンカラーのほか、シックな印象の赤茶色など珍しい色合いのコスモスも取り扱っていますので、ぜひチェックしてみてください。
コスモスの花首が下がるのは、うまく水を吸い上げることができなくなっているのが原因です。
花首がまっすぐになるよう新聞紙で巻いて水揚げをするか、全体的にしおれている場合は湯揚げを試してみると、また花首が上がって元気が戻る場合があります。
茶色くなっている茎や葉は、傷んでいるサインですので見つけ次第取り除きましょう。
傷んでいる部分を落とすことで、元気な花や葉に水や栄養を届けることができ、よりコスモスが長持ちします。
茎の先端が茶色くなっている場合も切り戻しておくようにしましょう。
切り花用の栄養剤は殺菌作用があり、雑菌の繁殖を防いでくれるためコスモスの花を長持ちさせるのに効果的です。
ただし、栄養剤を入れている場合でも毎日の水替えや切り戻しなどのお手入れが必要です。