買い物かご
99
人気ワード
新規会員登録
入荷花材 初回限定送料無料キャンペーン

花屋を自宅で開業する方法は?集客のアイデアや注意点も解説

この記事はこんな人におすすめ
  • 花が好きなので自宅で花屋を開きたい
  • 自宅を店舗にすることで家事・育児と仕事を両立したい
  • 物件を借りる場合と自宅を利用する場合、何が違うのかを知りたい

花屋は特別な資格がいらず比較的狭いスペースでもお店が開けるため、自宅で開業する方も増えています。

現在、自宅で花屋の開業を考えている方の中には「花が好きなので自宅で趣味を活かしたお店を開きたい」という方のほか、「自宅でお店を開くことで家事・育児と仕事を両立させたい」という主婦の方も多いのではないかと思います。

その一方で自宅で花屋を開くには、店舗を借りるより綿密な営業戦略や近隣住民への配慮なども必要となります。

この記事では、自宅で花屋を開業する場合のメリット・デメリットのほか、開業までの準備、集客するためのコツやトラブルを起こさないための注意点を解説します。

目次
  1. 花屋を自宅で開業するメリット・デメリット
  2. 開業を考えるなら「用途地域」について確認を!
  3. 花屋を自宅で開業するまでに必要な準備は?
  4. 自宅での開業時におすすめの花の仕入れ方法
  5. 自宅で花屋を開業した場合の集客のコツ
  6. 花屋を開業したあとの近隣トラブル例と対処法
  7. まとめ

1自宅で花屋を開業するメリット・デメリット

自宅での開業は初期費用を節約できる、営業の自由度が高いというメリットもありますが、「こんなお店を持ちたい」という理想が明確である方や、仕事とプライベートの切り替えが苦手な方はデメリットに感じる面もあります。

まずは花屋を自宅で開業するメリット・デメリットをチェックしてみましょう。

メリット

自宅を店舗にすれば新たに物件を借りる必要がないので、保証金や礼金、仲介手数料、賃料などの物件取得費がかかりません。 通常、 物件取得費は100~300万円ほどが見込まれるため、この費用を浮かせられるのは大きなメリットといえます。

また、自宅で開業すれば通勤時間がかからないので、その分の時間を有効に使うことができます。 朝は家族を送り出し家事を終えたあとに開店する、子どもに合わせて週末は休業するなど、営業時間や休日も柔軟に決めることができます

デメリット

自宅で花屋を開く場合、コンセプトやターゲットに合わせて立地を選ぶことができません
そのため、「自分がやりたいお店」より、「この土地の住民に受け入れられるお店」がどのようなものかを考える必要があります。

また、自宅での開業は時間の融通が利きやすい半面、オンオフの区別が付けにくいというデメリットもあります。
家族が寝たあとや休日などにも仕事をすることになり、結果的に家事や育児の時間を圧迫しないよう気を付けましょう。

2開業を考えるなら「用途地域」について確認を!

地域によっては都市計画法に基づき土地の用途や建設できる建造物の種類が定められている場合があり、これを「用途地域」と呼びます。

用途地域は大きく「住居系」「商業系」「工業系」に分類され、その中でさらに13種類に分けられています。

住居系の用途地域の場合、店舗の開業が認められない場合や一定以下の床面積以下の店舗であれば開業可能といった制限があります。

インターネット上で「市町村名 用途地域」で検索するとお住まいの地域の分類を確認することができますが、用途地域の条件はとても細かく設定されているので、わかりにくい場合は市役所などに相談してみるのが良いでしょう。

マンションでも花屋を開業できる?

店舗の開業が可能な用途地域であっても、自宅が分譲マンションの場合は管理規約で店舗営業や事務所利用が禁止されている場合があります。
マンションの一室で開業したい場合は規約を確認後、管理組合に相談するようにしましょう。

3自宅で花屋を開業するまでに必要な準備は?

ここからは、実際に自宅で花屋を開くまでのステップについて詳しく解説していきます。

自宅を店舗に利用することで物件探しの時間は短縮できますが、そのぶん内装工事や宣伝活動に力を入れる必要があります。

市場調査をしてお店のコンセプトを決める

まずは周辺にあるお店や住民層などを分析して、どのような花が売れそうかを考えます。

たとえば、「戸建てが多いなら軒先や庭に置ける鉢物を多めに取り扱う」「おしゃれなカフェや雑貨店があるならインテリアとして使えるドライフラワーも販売する」などです。

ここが曖昧になってしまうと販売する花と客層が合致せず、利益を出しづらくなってしまうのでリサーチは重点的に行いましょう。

資金調達をする

自宅で開業する場合、物件取得費はかかりませんが、工事費用や備品の購入代として100~500万円ほどの設備資金が必要になります。

また、開業後に店舗を維持するため、3ヶ月分の運転資金として300万円前後を用意しておく必要もあります。

自己資金だけでやりくりが難しい場合は、金融機関からの借り入れを検討しても良いでしょう。

銀行は個人事業主への融資審査が厳しい傾向にあるため、国が100%出資している日本政策金融公庫や、地域の事業者へ支援を行っている信用金庫などに融資の相談に行くのがおすすめです。

融資には事業計画書が必要

本来、個人事業主であれば事業計画書は作成しなくても構いませんが、金融機関から借り入れをする場合は審査時に提出を求められます。
事業計画書のフォーマットはインターネット上でさまざまなものが配布されているので、融資を受ける際はあらかじめ作成しておきましょう。

リフォーム工事を行う

自宅を店舗として利用するため、内外装工事を発注します。

花屋の場合、お花の手入れがしやすいように水回りを整備するほか、床材を掃除しやすい素材に替える、直射日光が入らないようにするなどの工事が必要です。

また、店舗スペースと居住スペースが繋がっている場合は生活空間が見えないような工夫もいるので、リフォーム会社や工事業者と相談しながら進めていきましょう。

看板の設置は大きさの確認を!

店名などを記載した看板を設置する際、指定の面積を超える場合は自治体に申請を行う必要があります。(屋外広告物申請)
外装工事に入る前に、希望する看板のサイズと申請が必要な大きさについて確認しておきましょう。

什器や備品を購入する

花のお手入れに必要なハサミやバケツ、ラッピング資材といった細かい備品から、陳列台や作業台、レジ、フラワーキーパーなどの大きな什器なども買い揃えていきます。

しかし、自宅の一部を利用する場合は店舗スペースに限りがあるため、まずは開業時に必要な最低限のものだけ購入するようにしましょう。
自宅にあるテーブルや椅子などを利用すれば、費用を節約することもできます。

もしフラワーアレンジメントの教室やイベントをリビングなどの居住スペースで行ないたい場合は、家族に協力を得て模様替えも行います。

宣伝活動をする

店舗のオープンまでにチラシを作成してポスティングする、周辺の店舗に置いてもらうほか、地元情報誌に広告を出稿するという方法もあります。

また、近隣の住民にはチラシを持って開業の挨拶をしておきましょう。

ホームページを作成する場合も、オープン前には完成・公開ができる状態になっていることが望ましいです。
自分で運用するSNSなどもオープンまでに投稿しておいた方が、どんなお店なのか知ってもらいやすくなります。

花の仕入れをする

開業の2~3日前から花の仕入れを開始し、水揚げなどをして販売できる準備をします。

最初に行なった市場調査から需要のありそうな花のほか、バラやガーベラといった定番商品も仕入れておきましょう

開業届を出す

無事に店舗がオープンしたら、1ヵ月以内に管轄の税務署へ開業届(個人事業の開業・廃業等届出書)を提出しましょう。

4自宅での開業時におすすめの花の仕入れ方法

花の仕入れ方法は市場・仲卸業者・インターネットの3種類がありますが、市場や仲卸業者は仕入れ実績や開業実績がないと花の仕入れができません

また、市場は1箱50本からなどの大きい単位でしか購入できないので、スペースが限られた自宅の店舗では在庫を抱えすぎてしまう場合があります。

市場内に出店している仲卸業者からは10本からなどの小ロットで仕入れることができますが、朝早くから販売が行われるため、家族がいる方は早朝から家を空けるのが難しい場合もあります。

そのため、自宅で開業する場合はパソコンやスマホで注文ができるインターネットでの仕入れがおすすめです。
インターネットでの仕入れは5本などの少ない本数から花を購入でき、24時間どこからでも注文できるため、自宅にいながらの仕入れが可能です。

スキマ時間を使って仕入れができるため、本来は市場に出向いて仕入れを行なう時間を家事・育児や店づくりに充てることができますよ。

花の仕入れはフラワースミスマーケット

当店は家庭用生花を5本または10本から卸売り価格で販売している仕入れ専門サイトです。
700種類以上の切り花を小ロットから仕入れていただけるので、自宅開業などの小規模な花屋さんでもロスなく仕入れていただくことできます。

フラワースミスマーケットの商品を見る

5自宅で花屋を開業した場合の集客のコツ

自宅での開業は、立地や客層、店舗の広さが選べないため集客が難しいという面があります。

売上を作るためには地元の人に購入してもらうことはもちろんですが、「あえて来てもらう」ような営業の工夫や戦略も必要となってきます。

花の教室を開いて集客する

周辺に女性や主婦の方が多く住んでいる場合、フラワーアレンジメントの教室を開いて生徒を集めるという方法があります。

1回のレッスンで複数人分の受講料や材料費が収入として得られるため、店頭での生花の販売より高い利益が得られます。
生徒のレベルに合わせて中長期的なレッスンプランを実施すれば、継続的な収入も見込めます。

ファミリー層が多い地域であれば、親子で体験できるようなワークショップを定期的に企画してみるのも良いでしょう。

近隣のお店に営業をする

アパレル店や雑貨店、スナック・ラウンジなど花を飾っているお店が近くにあれば、購入してもらえるように売り込んでおくのもひとつの方法です。

その際、イベント時など花の大量注文や、お店の雰囲気に合わせたアレンジメント制作などにも対応できることを伝えておくとより強みになります。

SNSでの発信を強化する

SNSは無料で使用できる宣伝ツールでもありますが、ただ投稿を続けているだけで反応が増えるわけではありません。

どんなお店かを知ってもらうために投稿する写真には一貫性を持たせるほか、動画も投稿してみたり流行りの編集・加工などを試してみるなどの研究も必要です。

また、花が好きなユーザーを探しフォローするなど、自分からも積極的にアクションを起こしましょう。

6花屋を開業したあとの近隣トラブル例と対処法

住宅地の中で店舗を開いた場合、近隣住民と思わぬトラブルが起きてしまう可能性もあります。

ここでは、考えられる近隣トラブルと事前にできる対処法を紹介します。

花屋を開くことについて理解を得ておく

店舗には不特定多数が出入りする、レジや金庫に売上があることから、防犯面で不安を抱く住民もいます。

防犯カメラの設置や、不審者検知システムの導入、緊急時にセキュリティ会社が駆けつけてくれるサービスの加入などしっかり防犯対策をしておき、近隣の住民が安心して暮らせるよう挨拶時に対策について説明もしておきましょう。

早朝の出庫や路上駐車に配慮する

朝早くから市場で仕入れを行なう場合は、車のエンジン音やドア開閉音が騒音にならないよう配慮しましょう。

また、営業中にお客さんの車や配達業者の車が店前に停まると、通行する方の迷惑になります。

自宅の敷地内に駐車できるスペースを用意するか、必要に応じて近くの専用駐車場を契約するようにしましょう。

花の独特な臭いに注意する

ユリやカスミソウなど独特な香りのある花は、人によっては不快に感じることもあります。

また、落ちた葉や切り落とした茎などを放置すると、腐敗して臭いを発生させることも。
特に夏場は雑菌が繁殖して水からも臭いが出やすいので、花を入れているバケツなども特に清潔に保つ必要があります。

通りかかる人の迷惑にならないよう香りの強い花は通路近くに置かない、掃除や手入れはこまめにすることを心掛けましょう。

店まわりの掃除を徹底する

落ちた花びらや葉で店の周りが汚れていると、周辺住民からのクレームに繋がる場合があります。

また、店前の通路まで水がこぼれていると、通行する人が転倒する可能性もありとても危険です。

先ほどの臭い対策も含めて、店内だけでなく外の掃除も徹底して行いましょう

7まとめ

花屋は自宅スペースを利用して店を開きやすい業種ですが、まずは居住地域での開業が可能かを確認しておきましょう。

自宅で開業する場合、物件費用が節約できる点はメリットですが、立地が選べないぶん市場調査や集客に注力する必要があります。

また、住宅街で店舗を開くという点から防犯面や近隣への迷惑などに注意して店舗の運営を行いましょう。