切り花を花瓶に生ける際、「水の量はどれくらいが良いんだろう?」と迷った経験がある方は多いのではないでしょうか。
どれくらいの水の量がベストなのかは、お花の種類によって変わってきます。
水が少ないことで萎れてしまう花もあれば、水が多すぎて腐ってしまう花もあるんです。
今回は、「多めの水に生けた方が良い花」「少なめの水に生けた方が良い花」それぞれの種類と特徴を解説します。
水の量以外で意識したいお手入れのコツも紹介しますので、切り花を長く楽しみたい方はぜひ参考にしてください。
切り花を花瓶に生ける際、「水の量はどれくらいが良いんだろう?」と迷った経験がある方は多いのではないでしょうか。
どれくらいの水の量がベストなのかは、お花の種類によって変わってきます。
水が少ないことで萎れてしまう花もあれば、水が多すぎて腐ってしまう花もあるんです。
今回は、「多めの水に生けた方が良い花」「少なめの水に生けた方が良い花」それぞれの種類と特徴を解説します。
水の量以外で意識したいお手入れのコツも紹介しますので、切り花を長く楽しみたい方はぜひ参考にしてください。
切り花の中には、たっぷりの水を好むお花と、水の量少なめの方が長持ちしやすいお花があります。
たっぷりの水に生けることを「深水」、少なめの水に生けることを「浅水」と表現しますが、具体的にどれくらいの量を指すのでしょうか?
深水が適した花、浅水が適した花、それぞれの種類と合わせて一覧にしました。
水の量 | 適した花の種類 | |
---|---|---|
深水 | 10~15cm程度 または 花瓶の7~8割 |
|
浅水 | 3~5cm程度 または 花瓶の1~2割 |
|
また、水の量にそれほど気を配らずとも、長持ちしやすいお花もあります。
例えば菊やカーネーションは、深水・浅水を意識しなくても大丈夫です。迷った場合は、花瓶の3割程度を目安に水を入れましょう!
たっぷりの水(深水)に生けた方が良い花の特徴としては、以下が挙げられます。
上記に当てはまるバラやアジサイなどのお花は、水の量が少ないと花がぐったり元気をなくしてしまいます。
もし買ったばかりの花に元気がない場合は、茎を2~3cmほど斜めにカットして、たっぷりの水に生けてみてください。購入後それほど日数が経っていないお花であれば、シャキッと復活してくれる可能性が高いですよ。
つぼみから開花するまでに時間がかかる「芍薬」や「ユリ」などのお花は、水の量によって開花スピードが変わってきます。
少なめの水に生けてしまうと、つぼみのまま咲かないことも。早く咲かせたい場合は、たっぷりの水に生けてあげましょう。
一方で、芍薬は一度咲き進むと、3日程度で花が散ってしまうお花でもあります。
そのためお花屋さんで管理する場合は、花が咲くまでのスピードを抑えるために、水につけず低温で管理することもあるんです。
ただし水につけない場合の管理には知識と技術が必要ですので、ご自宅で飾る場合は深水で生ける方がおすすめですよ。
芍薬のお手入れについては、「芍薬が咲かない?蕾を咲かせる方法を徹底解説」でくわしく解説しています。
少なめの水(浅水)に生けた方が良い花の特徴は、以下のとおりです。
お花を生けた後、茎がドロっと溶けてしまった経験がある方も多いのではないでしょうか。
茎が柔らかく繊細な花は、水に浸かった部分の茎が腐りやすくなります。
3cm程度の少なめの水に生けて、こまめに水替えを行いましょう。
【関連】ひまわりを長持ちさせるコツとは?水揚げ・お手入れの方法を解説
切り花を長持ちさせるには、水の量以外にも、以下のポイントを意識してみましょう。
茎の下の方についた、水に浸かる部分の葉っぱは取り除いておきましょう。
生けている水に葉が浸かると、雑菌が繁殖して花持ちを悪くしてしまいます。
葉を少なくした方が、お花自体に水分が行き届きやすくなるので、お花が生き生きと咲きやすいというメリットもあります!
特に暑い時期は、生けている水がヌメりやすくなりますので、こまめに水替えをしてあげましょう。
涼しい時期は2~3日に一度でも大丈夫ですが、できれば毎日の水替えがベストです。
水替え時は、茎の切り口を2~3cmカット(切り戻し)するのがおすすめ。
茎の切り口を新しくすることで、水の吸い上げが良くなります。
切り戻しの際は、深水を好むお花は「斜め」に、浅水を好むお花は「まっすぐ」茎をカットしましょう。
浅水を好むガーベラやひまわりなどは茎が腐りやすいので、斜めにカットして断面を広げると、より茎の傷みを進めてしまうので要注意です!
切り花は基本的に、涼しい環境の方が長持ちします。
直射日光や直風は避けた、風通しの良い場所に飾ってあげましょう。
ただし、暖かい環境を好むラン類のお花(モカラ・デンファレ・オンシジュームなど)を飾る場合は、置き場所が10℃を下回らないよう注意してください。
切り花を生けるのに適した水の量は、花の種類によって異なります。
たっぷりの水に生けた方が良い花、少なめの水に生けた方が良い花の代表例を以下にまとめました。
花の種類 | 水の量 |
---|---|
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【深水】 10~15cm程度 または 花瓶の7~8割 |
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【浅水】 3~5cm程度 または 花瓶の1~2割 |
水の量を意識するだけでも花持ちが変わってきますので、ぜひ参考にしてください!
また、こまめに水替えをしたり、茎を切り戻したりといったお手入れも、切り花を長持ちさせる秘訣です。
切り花の卸売り通販サイト「フラワースミスマーケット」では、お花を長持ちさせるための水揚げ方法を商品ページで紹介していますので、気になるお花があればチェックしてみてくださいね。