華奢で可憐な花姿が魅力のナデシコ。
秋の七草のひとつとしても知られ、日本では古くから親しまれてきた切り花です。
比較的日持ちしやすい花材ですが、茎が折れやすいなど繊細な一面も。
この記事では、ナデシコの切り花の水揚げ方法とお手入れ方法についてご紹介します。
華奢で可憐な花姿が魅力のナデシコ。
秋の七草のひとつとしても知られ、日本では古くから親しまれてきた切り花です。
比較的日持ちしやすい花材ですが、茎が折れやすいなど繊細な一面も。
この記事では、ナデシコの切り花の水揚げ方法とお手入れ方法についてご紹介します。
可憐な見た目とは裏腹に、ナデシコは意外と日持ちの良い花材です。
適切なお手入れ、保管をすれば、約1週間は楽しむことができます。
ナデシコの中でも、グリーン花材としてよく使われる「テマリソウ」は、
花びらがなく、ガクの部分を楽しむ品種で、なんと日持ちは1ヶ月ほど。
品種によって特徴や持ちも異なるので、用途に合わせて選んでみるのもおすすめです。
ナデシコという名前は、花姿があまりにも可愛らしくて「撫でたくなる」ことから付けられたそうです。まさに愛されるために生まれてきたようなお花ですね。
学名として「ダイアンサス」と呼ばれることもあります。
ナデシコは比較的お手入れがしやすく、初心者でも扱いやすい花材です。
水揚げは、次の手順で行いましょう。
それぞれの手順について、詳しく見ていきます。
葉が多くついていると、花に水が行き届きにくくなったり、水を汚して日持ちが悪くなる原因にもなるので、しっかり取り除きましょう。
切る場所は、水の中でも外でもどちらでもOK。
斜めにカットすることで、茎の断面積が広くなり、水をより吸いやすくなります。
ナデシコは水揚げが良い花材なので、水は少なめで問題ありません。
数時間つけておくことで、花の部分までしっかりと水を吸わせることができます。
ナデシコの茎をよく見ると、一定の間隔で節のような部分があります。
実はこの節の部分がとても繊細で、ちょっとした衝撃でも折れてしまうことがあるため、取り扱いには注意が必要です。
花束をつくる際に、麻紐や輪ゴムでギュッと縛りすぎると、茎が折れてしまったり、傷んでしまったりすることも。少し緩めに固定するぐらいのイメージで束ねると良いですよ。
水換えの際などに、茎を強く握ってしまうとポキっと折れてしまうことがあります。
持ち運ぶ際は、茎の中間を優しく持ち、丁寧に扱ってあげてください。
どんなに気をつけていても、作業中にどうしても折れてしまうことってありますよね。
そんなときは、潔く茎を短く切って、ミニアレンジや一輪挿しで楽しむのも工夫の一つです。
ナデシコは発色もよく、花びらの形も可愛いので、短いのもまた映えてくれます。
ナデシコはもともと日持ちの良い花材ですが、お手入れや保管の仕方次第で、傷みやすくなってしまうことも。
少しの工夫で長く楽しめるので、以下のポイントを参考にお手入れしてみてください。
できるだけ毎日水を換え、その際に、切り戻し(=茎先を切ること)を行いましょう。
斜めに切って、水と触れる断面積を増やしてあげることがポイントです。
また、花瓶も食器用洗剤などで洗い、常に清潔な状態を保つようにしましょう。
ナデシコは順番に花を咲かせていくタイプの花材です。
先に咲いて萎れてしまった花は、こまめに取り除いてあげましょう。そうすることで残っているつぼみが咲きやすくなり、より長くたくさんの花を楽しめます。
ナデシコは、高温多湿の環境が苦手。
直射日光の当たらない、涼しい場所で保管するのがベストです。
エアコンの風が直接当たらないようにも気をつけましょう。
ナデシコの日持ちは約1週間。しっかりお手入れをすれば、比較的長く楽しめる花材です。
茎は節の部分で折れやすいため、取り扱いは丁寧に。
また、高温多湿の場所では日持ちが短くなるので、なるべく涼しい場所で保管するようにしましょう。
フラワースミスマーケットでは、スタンダードな品種から華やかでおしゃれな品種まで、さまざまなナデシコを卸売価格で取り揃えています。単体でも、アレンジのサブ花材としても、重宝するナデシコ。名前の通り「撫でたくなるような」可愛らしい花姿を、ぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか。
ナデシコは、夏でも比較的日持ちのよい花材です。
ただし、お手入れや保管方法によっては、日持ちが短くなることもあるので、
下記のポイントを意識してお手入れしてあげましょう。
はい、あります。
つぼみの中に花が入っていない“空咲き”のような状態だったり、水揚げがうまくいってなかったりすると、つぼみのまま咲かずに終わってしまう場合があるんです。
硬くて小さいつぼみは、前者のようなパターンで咲かない可能性が高いので、
購入時に、咲きかけのつぼみが多いものを選んでください。
そのうえで、
実はナデシコは、開花が進むと花びらが反り返るように咲く性質があるんです。
なので枯れのサインではなく、「開花が進んでいる証拠」と捉えていただくとよいかと思います!
しばらくして花が萎れてきたら、他のつぼみが咲き始められるように、取り除いてあげてくださいね。
せっかく購入したのに、すぐに折れてしまうとショックですよね...。
折れた箇所が一部であれば、その部分をきれいにカットして、
取り扱いに気をつけながら使える部分を活かしてあげましょう。
折れた花は、小さめの花瓶に挿して楽しんだり、グラスに水を溜めて浮かべたり...それはそれで別の楽しみ方ができますよ^^
ナデシコとスプレーカーネーションって、見た目がよく似ていますよね。
それもそのはず、どちらも「ナデシコ科」に属する植物なんです。
日持ちで比べると、スプレーカーネーションのほうがやや長め。
ナデシコも日持ちのよい花材ですが、茎や花びらがやや繊細な印象があります。
アレンジで出したい雰囲気にあわせて、次のように使い分けるのもおすすめです。