4月~6月ごろにかけてお花屋さんに出回る芍薬。 「花の中で芍薬が一番好き」という方も多い人気のお花です。
一方でお花にあまり詳しくない方は、「どんな咲き方をするのか」「香りはあるのか」「どんな色の種類があるのか」など、気になることも多いのではないでしょうか。
この記事では、芍薬の基本的な特徴や種類、花言葉などを紹介します。 プレゼントやブライダルのシーンでも勧められることの多いお花ですので、予備知識としてぜひご確認ください。
4月~6月ごろにかけてお花屋さんに出回る芍薬。 「花の中で芍薬が一番好き」という方も多い人気のお花です。
一方でお花にあまり詳しくない方は、「どんな咲き方をするのか」「香りはあるのか」「どんな色の種類があるのか」など、気になることも多いのではないでしょうか。
この記事では、芍薬の基本的な特徴や種類、花言葉などを紹介します。 プレゼントやブライダルのシーンでも勧められることの多いお花ですので、予備知識としてぜひご確認ください。
芍薬は見た目の華やかさのほか、すっと長く伸びた茎や、芳香性の強さなどが特徴的です。 お花屋さんでよく見かける芍薬は、開花にやや時間がかかるものの、咲くと手のひらほどの大きさになるものがほとんどです。
古くから女性の美しさに例えられることも多く、「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という言葉を聞いたことがある方も多いかもしれません。
日本だけでなく海外でも人気のお花で、ヨーロッパでは「5月のバラ」とも称されています。
芍薬の基本的な知識や特性については、以下の表もご確認ください。
科・属 | ボタン科・ボタン属 |
---|---|
和名 | 芍薬(シャクヤク) |
英名 | Peony(ピオニー) |
原産地 | 中国北部から北朝鮮北部 |
開花期 | 5~6月 |
出回り時期 | 4~6月(ピークは5・6月) |
大きさ | 大輪の品種が多い |
色の種類 | 白、ピンク、赤、オレンジ、黄色など |
香り | 強い芳香をもつ品種が多い |
日持ち | 3~7日程度(開花後は3日程度) |
芍薬は大きく、「洋シャクヤク」と「和シャクヤク」の2つに分類されます。 洋シャクヤクと和シャクヤクの違いについて、以下の表にまとめました。
洋シャクヤク | 和シャクヤク | |
---|---|---|
概要 | 海外で品種改良されたもの | 日本で品種改良されたもの |
見た目 | 花びらが多くボリュームがある | 花びらの数は少なめ |
香り | バラのような強い香りを持つ | 香りは弱めで、菊のような清涼感がある |
開花 | ゆっくり開花し、比較的日持ちしやすい | 開花速度が早く、花持ちが良くない |
代表品種 | サラベル、レッドチャームなど | サツキなど |
一般的に花屋さんで売られているのは、洋シャクヤクがほとんどです。 花のサイズが大きくボリュームがあるため、ブーケなどに取り入れることで華やかな雰囲気を演出できるでしょう。
強い香りが苦手な方には和シャクヤクも人気ですが、洋シャクヤクに比べて日持ちしづらい点には注意が必要です。
芍薬は、牡丹の花との見分けが難しいとよくいわれます。 芍薬と牡丹の違いには、大きく以下3つがあります。
詳しくは「芍薬と牡丹の違いは?簡単に見分ける方法を徹底解説で解説していますので、見分け方の参考にしてみてください。
芍薬の品種数は700種以上あるといわれており、それぞれ色や香り、咲き方などが異なります。 ここでは、芍薬の中でも特に人気の高い、以下の3品種を紹介します。
「サラベル」は、上品なピンク色が美しい芍薬の代表品種。 花びらがぎっしりと詰まっている大輪品種で、1本だけでも非常にボリューム感があります。
バラに似た甘さと、菊に似たすっきりとした香りをあわせもっており、芍薬の香りを存分に堪能できます。 芍薬の中では比較的日持ちしやすいともいわれているため、美しい見た目を長く楽しみたい方におすすめです。
「レッドチャーム」は、光沢のある赤色が印象的な品種。 咲くと外側の花びらはすっきりとしていますが、中心部は球状に花びらが密集した特徴のある花姿をしています。
鮮やかな色の大輪品種ですので、アレンジに取り入れるのはもちろん、レッドチャームだけで飾っても十分豪華な雰囲気になります。 甘さのあるしっかりとした香りがありますので、バラの香りが好きな方にもおすすめです。
透き通るような白い花びらをもつ「氷点」は、全体的に花びらの枚数が多く、ボリューム感たっぷり。 バラのような甘さの中に、青さと清涼感を含んだ、しっかりとした香りがあります。
開花すると花びらに赤いスジが入ったり、ややピンクがかった色味に変化することがありますが、全体的な透明感は損ないません。 ブライダルフラワーとしても人気があるお花です。
ブライダルでも人気の高い芍薬ですが、以下の特性があるため、日取りが決まったイベントで使うのにはリスクもあります。
お花屋さんで売られている芍薬は、基本的に花が咲いていない蕾の状態です。 蕾から開花するまでの期間は一定ではなく、2~3日で咲くこともあれば、1週間以上要することもあります。
蕾が柔らかいものは比較的早く開花し、固いものは開花までに時間がかかる傾向にありますので、購入時に蕾の固さを確認しておきましょう。
蕾が小さく固い場合は、花が咲かずに終わってしまう可能性もあります。 ブライダルなどで使用する場合は、咲かないリスクがあることを想定し、多めに買っておくなどの対策が必要となるでしょう。
固い蕾を咲かせたい場合は、蕾についた蜜を拭き取り、手でやさしく揉みほぐすことで咲きやすくなります。
くわしくは以下の記事で解説していますので、確認してみてください。
芍薬は開花に時間がかかるお花ですが、一度花が開くとすぐに満開となり、3日ほどで花が終わってしまいます。 購入時に蕾がゆるんでいる場合は、花が咲きやすい状態ですので、1週間先のイベントで使うのは難しいかもしれません。
入荷時期によっても咲きやすさが異なる場合がありますので、購入のタイミングはお花屋さんと相談しながら検討すると良いでしょう。
プレゼントやブライダルで芍薬を使う場合は、花言葉も気になる方が多いのではないでしょうか。 芍薬の花言葉は、「恥じらい」「はにかみ」「つつましさ」など。 夕方になると花が閉じる特性があることから、「恥じらい」といった花言葉がつけられたといわれています。
また、以下のように色別で異なる花言葉もあります。
白の芍薬は、色味・花言葉ともに結婚式にぴったりのお花だといえますね。
見た目が華やかで香りの良い芍薬は、年齢を問わず多くの方に人気があるお花です。 4~6月の限られた期間にしか出回らないため、季節感を楽しめるのも魅力の1つ。
1本でもボリューム感のある芍薬は、ご自宅に飾るのはもちろん、プレゼント用のブーケに使うのもおすすめです。 ただし開花に時間がかかる場合や、咲かないリスクもあるため、結婚式などのイベントで使う場合は注意しましょう。
花の卸売り通販ショップ「フラワースミスマーケット」では、今回紹介したサラベルやレッドチャーム、氷点などの人気品種を販売しています。 特に品種のこだわりがない場合は、色味だけを指定する低価格の「品種おまかせ」商品もありますので、ぜひ検討してみてください。