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ストックの切り花は日持ちする?長持ちさせる水揚げ・お手入れの秘訣

南ヨーロッパ原産で、冬から春先にかけて多く出回る「ストック」の切り花。
白・ピンク・紫・黄色など豊富なカラーバリエーションが魅力で、花束などのアレンジメントにもよく使われます。

アレンジメントに使ったり、自宅に飾ったりする際、「どれくらい日持ちするの?」「長持ちさせる方法は?」など気になる方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ストックの切り花の日持ちや、長持ちさせる水揚げ・お手入れ方法についてくわしく紹介していきます。
季節のお花としてストックを楽しみたい方は、ぜひ今回紹介する方法を取り入れてみてください。

目次
  1. ストックの切り花はどれくらい日持ちする?
  2. 日持ちするストックの選び方
  3. ストックに適した2種類の水揚げ方法
  4. ストックを長持ちさせるお手入れ・管理のポイント
  5. まとめ

1ストックの切り花はどれくらい日持ちする?

ストックの切り花の日持ちは、約1週間程度
お手入れ次第では2週間近く楽しめる場合もあり、切り花の中では比較的日持ちが良いといえるでしょう。

ストックには、1本の茎に花をつけるスタンダードタイプと、茎が枝分かれしたスプレータイプがあります。
いずれも茎の下の方から順に花が咲き進むため、花びらが傷んでくるのも下の花の方が早いです。
傷んでしまった花は摘み取っていくと、綺麗な姿を長く楽しめますよ。

2日持ちするストックの選び方

ストックの切り花を長く楽しむためには、お花屋さんでの選び方も重要なポイントです。
長持ちしやすいストックの選び方は、以下を参考にしてみてください。

  • 茎や葉がシャキッとしているものを選ぶ
  • 茎が長いストックを選ぶ

茎や葉がシャキッとしているものを選ぶ

茎や葉が色褪せていたり、茶色くなっているものよりは、みずみずしい緑色のものを選ぶのがおすすめ。
花屋さんで選ぶ場合、下の方の葉はカットされている場合が多いので、上の方の葉を確認してみましょう。

茎が長いストックを選ぶ

茎が長いストックを選べば、お手入れ時に茎をカット(切り戻し)しても高さが残るため、その分長く鑑賞できます。
お花屋さんで茎の長さを調整してもらえることも多いですが、あえて茎を長めに残しておくのがおすすめですよ。

3ストックに適した2種類の水揚げ方法

ストックの切り花を飾る前に、お花を元気にするための「水揚げ」を行いましょう。
ストックに適した水揚げ方法としては、水切り(または水折り)湯揚げの2種類があります。

水切り・湯揚げいずれの場合も、不要な葉っぱは先に取り除いておきましょう。
葉は傷みやすいので、残しておくと花全体が元気をなくしてしまう原因になります。
ただし、葉をすべて取り除くと立ち姿が寂しくなる場合もあるので、バランスを考えながら適度に残すようにしましょう。

水切り(または水折り)

ストックの茎の先を水につけて、水中で茎を斜めにカットしてください。
水の中でカットすることで水圧がかかり、水の吸い上げが良くなります。

また、ストックのように茎が硬くしっかりとした花の場合、茎を手で折ってもOK
ハサミを使わないことで、金属部分から雑菌が繁殖するリスクも抑えられます。

湯揚げ

ストックに元気がなくぐったりしている場合は、以下の手順で「湯揚げ」を行うと効果的です。

  1. 花に蒸気が当たらないよう、新聞紙で花全体を包む
  2. 茎の先端を1~2cm程度カット
  3. 茎の切り口を80℃以上のお湯に30~40秒つける
  4. 水の入ったバケツや花瓶にすばやく移す

熱湯につけることで、茎の中の雑菌が減少し、空気も抜けやすくなるため、水の吸い上げが良くなります。
お湯に長くつけすぎると茎が傷むリスクがあるため、30~40秒ほど経ったら水に移すようにしましょう。

新聞紙を巻いたまま水に数時間つけておき、茎や花がシャキッとしたら水揚げ完了です。

水揚げの豆知識

稀にまっすぐではなく、曲がって咲いていることもあるストック。
わざと水をつけずに置いてぐったりさせ、その後新聞紙で巻いて湯揚げすると、形がまっすぐ整うことがあります。
ややプロ向けの方法ではありますが、形が気になる方は一度試してみてください。

4ストックを長持ちさせるお手入れ・管理のポイント

毎日こまめにお手入れすることで、ストックの切り花がより日持ちしやすくなります。
ストックに合ったお手入れ・管理のポイントは以下のとおりです。

  • 枯れた花は適宜摘み取る
  • こまめに水替えや切り戻しをする
  • 湿気を避ける
  • 切り花延命剤や栄養剤を使う

枯れた花は適宜摘み取る

茎の下の方についた花は、購入時点で咲いている場合が多いため、枯れてしまうのも早くなります。
花が枯れたり傷んだりした場合は、都度摘み取りましょう。傷んだ花を摘み取ることで、残っている花に栄養が行き届きやすくなります

スプレーストックの場合は、花が咲き終わったら枝分かれしている根元から切り取った方が長持ちしますよ。

こまめに水替えや切り戻しをする

ストックを花瓶に生けっぱなしにするのではなく、こまめに水替えしましょう。
その際に、食器用洗剤などを使って花瓶をきちんと洗うことで、花が枯れる原因になるバクテリアの発生を防げます。

また、茎の切り口をカットする「切り戻し」をこまめに行うことも重要なポイント。
切り口が新鮮になることで、水を吸い上げる力が復活してくれます。

湿気を避ける

ストックの花は蒸れに弱く、湿度の高い場所に置いておくと傷みやすくなります。
風通しが良い涼しい場所に飾ることを心がけましょう。

また、エアコンなどの風が直接当たると、今度は花が乾燥しすぎるため注意が必要です。

切り花延命剤や栄養剤を使う

切り花専用の延命剤や、栄養剤を使うのもおすすめです。
延命剤や栄養剤には、花瓶内の水にバクテリアが発生するのを防いだり、必要な栄養素を花に補給したりする効果があります。

市販の商品には使用方法や希釈量も記載されているので、安心して使うことができますよ。

5まとめ

ストックはお手入れ次第で1~2週間ほど楽しめる、長持ちしやすい切り花です。
より生き生きとした状態にするためには、購入後の水揚げが重要。
茎を水中で切る「水切り」が水揚げの基本ですが、花がぐったりとしている場合は「湯揚げ」を行ってみてください。

湯揚げの手順
  1. 新聞紙で花全体を包む
  2. 茎の先端を1~2cm程度カット
  3. 茎の切り口を熱湯にに30~40秒つける
  4. すばやく冷水に移す

また、湿気の多い場所には置かないなど、飾る場所にも工夫をすることで、より長くきれいな花を楽しめますよ。

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