まるでボールのように小さな花が集まって咲く「ビバーナム」。
和名では「手まり花」とも呼ばれ、丸く愛らしい花房とほのかな甘い香りを楽しめる切り花です。
ブーケや春のお祝い花にも人気のあるビバーナムですが、水下がりしやすくお花が下を向いてしまうことがあるため、丁寧に水揚げすることが大切です。
この記事では、ビバーナムの切り花の日持ちから水揚げ方法、お手入れのコツまで分かりやすく解説します。飾り方のバリエーションもご紹介しますので、ぜひ実践してみてください。
まるでボールのように小さな花が集まって咲く「ビバーナム」。
和名では「手まり花」とも呼ばれ、丸く愛らしい花房とほのかな甘い香りを楽しめる切り花です。
ブーケや春のお祝い花にも人気のあるビバーナムですが、水下がりしやすくお花が下を向いてしまうことがあるため、丁寧に水揚げすることが大切です。
この記事では、ビバーナムの切り花の日持ちから水揚げ方法、お手入れのコツまで分かりやすく解説します。飾り方のバリエーションもご紹介しますので、ぜひ実践してみてください。
ビバーナムの切り花の一般的な日持ちは、1週間程度です。
春の涼しい時期なら10日近く楽しむこともできますが、気温がある夏場は日持ちしづらくなり5~7日程度に短くなってしまいます。
小さな花が手まり状になって無数についているため、飾る際は花が散りやすい点に注意しましょう。
ビバーナムは水下がりしやすいのが弱点です。枝の中心部に詰まったワタを取り除くだけで、水を吸収しやすくなりますよ。
以下の手順で水揚げを行いましょう。
以下の動画でも詳しく解説しているので、合わせてご覧くださいね。
ビバーナムは葉が多いと水分が持っていかれて水下がりしやすくなります。水に浸かる部分の葉は全部、水から出る余分な葉も先に摘み取りましょう。
葉が少ない方がお花に栄養が行き届きやすく、日持ちが良くなります。
枝から花までがまっすぐに伸びるように、新聞紙で全体を包みます。
さらに、清潔なはさみやカッターで、枝の先端を斜めにカットしてください。角度をつけて断面が広くなるようにするのがポイント。ワタを取り出しやすくなりますよ。
斜めに削いだ枝の中に、白っぽい色をしたワタが詰まっているので取り除きましょう。はさみやカッターの先端を使うと、取り除きやすくなります。
ワタが残っていると水分の吸収を妨げてしまうので、枝に残るワタができるだけ少なくなるようにしましょう。
水をしっかり吸える状態にするために、はさみやカッターなどで表皮を削ぎましょう。鉛筆を削るように、回しながら全体的に削ぐのがポイントです。
処理が終われば、花瓶の7~8割程度のたっぷりの水に数時間つけます。
ぐったりとしていた枝に張りが戻り、花が元気になったら水揚げ完了です。
ワタを取り除いた後に、枝先に焼きミョウバンをすり込みます。その後、たっぷりの水につけると、水上がりがさらに良くなります。
ビバーナムを長く楽しむには、水の管理と切り戻し(枝先のカット)が重要です。コツを押さえて美しい花姿を長く楽しみましょう。
ビバーナムは水が大好きなお花です。浅水だと水下がりしてぐったりしやすいので、飾るときも深水で管理しましょう。
花瓶の7~8割ほどの深水で飾ってくださいね。
水替えは1~2日に1回が理想的です。水替えのタイミングで、枝先を斜めに1~2cmほどカットしてあげると、水の通り道が新鮮になります。
枝の奥の方に、さらにワタが詰まっているので、カットしたときにワタが見えたら取り除くと効果的です。
ビバーナムは、茶色の硬い枝部分から緑色の細い茎が出ています。
短く切って小ぶりに飾りたいときは、茶色の部分を残さずに緑色の細い茎の部分で切り落としても構いません。緑色の茎の方が茶色の硬い部分よりも水上がりも良く、花持ちも長くなります。
ビバーナムは、さまざまな楽しみ方ができる切り花です。ここでは、ボリュームに応じた3つの飾り方をご紹介します。
手まりのように花がたっぷりついたビバーナムは、単体で生けてもボリューム抜群です。
枝を長めに残し、クリアの縦長の花瓶に飾ると爽やかさがアップしますよ。
ビバーナムを緑色の柔らかな茎の部分で短く切り分けて、小さめの花瓶に飾るのもおすすめです。10~15cmほどにカットして飾ると、繊細で可愛らしいアレンジを楽しめます。
また、複数の花瓶を並べて飾ると、カフェのようなおしゃれな空間に早変わりしますよ。
ビバーナムは花の部分だけを切り取って、お皿に浮かべてもたのしめます。
透明感のあるお皿に水を張って浮かべるだけで、涼しげでモダンな印象に仕上がります。和風のお皿に浮かべれば雰囲気も抜群。おもてなしにも最適です。ほのかな香りとともに楽しんでくださいね。
ビバーナムの日持ちは1週間程度です。気温が高くなると日持ちしづらく、小さな花が散りやすいため、飾る際は注意が必要です。
また、枝が硬く水下がりしやすい特徴もあります。
水揚げするときは、水につかる部分や余分な葉を取り除いたうえで、枝がまっすぐ伸びるように新聞紙で包みましょう。
枝先をカットする際は、角度をつけて断面積を大きくし、中心部に見えるワタを取り除きます。さらに、表皮を鉛筆のように削り深水につけることで水を吸い上げやすくなり、シャキッとした状態に戻ります。
切り口にミョウバンを刷り込むと、水上りがさらに良くなるので、試してみてくださいね。
フラワースミスマーケットでは、ボリュームあるお花を楽しめるビバーナムの切り花を卸売価格で販売しています。5本~の小ロットでご購入いただけますので、花屋さんの仕入れはもちろん、ご自宅に飾る用としてもぜひご利用ください。
ビバーナムの一般的な日持ちは約1週間で、涼しい時期なら10日ほど持つこともあります。
一方で、気温が高くなる夏場は、5~7日が目安です。水揚げをしっかりして涼しい部屋に飾れば長持ちさせることができますよ。
ビバーナムは小花を無数につけており、時間の経過とともに自然と落ちてしまいます。
テーブルに飾るのであれば、花瓶の下にレースマットなどを敷いて取り替えるのがおすすめです。また、床に落ちるのが気になる場合は、新聞紙を敷いたり、軽く掃除機をかけたりすると良いでしょう。
水を張ったお皿に落ちたお花を浮かべても可愛いですよ。
花が全部散った後も、緑色の葉だけで楽しむことができます。もちろん、ドライフラワーにすれば、長期間楽しめます。
ドライフラワーにするなら、花が7~8割くらい開いたタイミングで加工するのがおすすめ。満開になると乾燥後に花が落ちやすくなってしまいます。
ドライにするには、余分な葉を取り除いて、3~5本くらいを軽く束ねましょう。風通しの良い、暗い場所に逆さに吊って2~3週間ほど放置します。触ったときにカサカサと乾燥した音になれば完成です。