ユリの花と言えば、優雅な香りと白く大きな花を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
自生しているユリも多く、花束のメインを飾る花としても用いられるため見かける機会も多いですよね。
しかし、ユリは種類が非常に豊富で、花色や香り、花の形も多種多様です。
この記事ではユリの花がどんな花なのか、代表的な種類や代表品種、花言葉などを紹介していきます。
当店フラワースミスマーケットでも様々なユリの花を扱っていますので、どんなユリがあるのかチェックしてみてくださいね。
ユリの花と言えば、優雅な香りと白く大きな花を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
自生しているユリも多く、花束のメインを飾る花としても用いられるため見かける機会も多いですよね。
しかし、ユリは種類が非常に豊富で、花色や香り、花の形も多種多様です。
この記事ではユリの花がどんな花なのか、代表的な種類や代表品種、花言葉などを紹介していきます。
当店フラワースミスマーケットでも様々なユリの花を扱っていますので、どんなユリがあるのかチェックしてみてくださいね。
ユリはラッパのような形をした大きな花が特徴で、花屋さん以外にも道端で見かけることがある身近な存在です。
一般的な一重咲きのユリ以外にもさまざまな品種があり、日本原産のユリも有名です。
濃厚な香りを持つ品種が多く、その高貴な雰囲気から、ウェディングブーケやフォーマルシーンのアレンジメントでよく選ばれています。
6月の誕生花であることや、キリスト教で聖母マリアに捧げる花とされていることも人気の理由です。
ユリの基本的な情報や特性について、以下の表にまとめました。
学名 | Lilium(リリウム) |
---|---|
別名 | 和名:百合(ユリ)、英名:Lily(リリー) |
科/属 | ユリ科/ユリ属 |
開花時期 | 5~8月 |
出回り時期 | 通年 |
原産地 | 北半球の亜熱帯~亜寒帯 |
香り | 強い芳香を持つ品種が多い |
花色 | 白、赤、ピンク、黄、オレンジ、緑、茶、複色など |
日持ち | 2週間ほど |
ユリの花は種類が非常に多く、原種では100種、園芸品種は1万種を越えると言われています。
ここでは、特に代表的なユリの種類や人気の品種を紹介します。
花屋さんで取り扱っている園芸品種に加えて、日本に自生している原種ユリも掲載しています。
オリエンタルリリーは、ヤマユリやカノコユリなどを交配したユリの品種です。
代表的な品種には「カサブランカ」があげられます。
花が大きい豪華なユリが多く、甘い芳香が楽しめます。
お祝いの花束やアレンジメントの主役としても用いられている人気の品種です。
カサブランカは「ユリの女王」と言われているオリエンタルリリーの代表品種です。
カサブランカの特徴は以下のとおりです。
白く豪華なお花を咲かせるため、特に人気の高い品種です。
バニラのような甘さとスパイシーさを感じさせる強い芳香を持っています。
比較的ゆったりと開花するため、日持ちも良好です。
ソルボンヌはオリエンタルリリーの中でも人気があるピンク系の品種で、以下のような特徴があります。
グラデーションが入った花色と、フリル状に波打ったような花びらがおしゃれな印象。優雅な花姿を存分に楽しめます。
強すぎない甘く上品な香りを持っており、女性への贈り物としても選ばれています。
LAユリはテッポウユリ(ロンギフローラム:Longiflorum)とアジアティックハイブリット(Asiatic)を掛け合わせた品種です。
花の大きさは控えめでオリエンタルリリーより小さく、トランペット型をしているのが特徴です。
香りは控えめか、ほとんど香りがない品種が主流となっているため香りを避けたい場面でも贈ることができます。
チェザーレは鮮やかなオレンジ色が印象的です。
チェザーレには以下のような特徴があります。
香りがないため、ユリ特有の強い香りが苦手な方にもおすすめです。
開花すると花びらがやや外側に反るカップ型のお花で、厚みのある花びらが華やかな品種です。
エルデーボは、鮮やかな黄色い花色が特徴的な、LAユリの代表品種です。
以下のような特徴を持っているユリの花です。
エルデーボは上向きに咲く黄色いお花が見る人に元気を与えてくれます。
お花が大きすぎないため、他の花と組み合わせたアレンジメントでも活躍します。
アジアティックハイブリッドは、スカシユリやオニユリなどアジア原産のユリを交配した品種です。
赤やオレンジ、黄色など鮮やかな花色の品種が豊富です。
香りはごく控えめな品種がほとんど。
お花自体は小ぶりですが、多くの花が上を向いて咲く姿が愛らしく、1本の茎に複数の花が咲くためボリューム感があります。
タイニーダブルユーは花びらが幾重にも重なった豪華な花姿が特徴的です。
タイニーダブルユーの特徴は以下のとおりです。
バラやラナンキュラスのようなボリューム感があり、存在感のある見た目をしています。
タイニーの名前通り草丈が短いため観賞用にもアレンジメントにも向いています。
花粉が出にくく、香りがないため、ユリが苦手な方にも贈りやすい品種です。
日本にはユリの原種が多く存在しており、数多くの種類が自生しています。
代表的な日本原種のユリにはヤマユリ、ササユリ、テッポウユリなどがあげられます。
他にもオリエンタルリリーの交配親であるカノコユリや、アジアティックハイブリッドの交配親であるスカシユリなども日本原種のユリです。
品種にもよりますが、甘く優しい香りを持っていることが多いのが特徴です。
咲八姫は世界初の八重咲きのテッポウユリで「木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)」から命名されています。
咲八姫には以下のような特徴があります。
幾重にも重なる花びらと、上向きに咲く姿が可憐な品種。
近づくとほのかに感じる上品な香りを持っています。
純白の花びらは和・洋のどちらのアレンジメントにも馴染みやすく、花持ちの良さも良いと高評価を得ています。
当店で取り扱っているその他のテッポウユリについては、以下のページからご確認ください。
ユリは高貴な花姿から「純粋」「無垢」「威厳」などの花言葉を持っています。
また、ユリは花色によって異なる花言葉を持っています。
花色ごとの花言葉は以下の表のとおりです。
花色 | 花言葉 |
---|---|
白 | 純粋、無垢、威厳、清浄、神聖 |
ピンク | 優しさ、虚栄心、乙女の愛 |
黄色 | 陽気、偽り |
オレンジ | 華麗、愉快、嫌悪 |
赤 | 飾らない美しさ |
黒 | 呪い、復讐、恋 |
ユリを購入する際は、花粉の問題や香りの強さへの配慮、またはペットへの影響などを事前に確認しておく必要があります。
ここでは、ユリの切り花を購入する際に知っておきたい注意点を詳しく紹介します。
多くのユリの花は、購入後に花が開花するたびに花粉を取り除くお手入れが必要です。
ユリの花粉をそのままにしてしておくと、花が早く萎れたり、花粉が花びらを汚して見た目を損なってしまいます。
また、ユリの花粉は衣服や家具に付着すると非常に落ちにくいという厄介さがあります。
開花後のユリは葯が開いていないため、簡単に花粉を取り除けると言う意味でも早めに取り除いておくのがおすすめです。
最近では花粉がないユリも流通しているため、無花粉なユリを選ぶのも1つの手です。
無花粉なユリを探している方はアジアティックハイブリッドのタイニーダブルユーや、LAユリのベルベデーレなどをチェックしてみましょう。
ユリは品種によって香りの強さが異なるため、飾る場所や贈る人の好みを考慮して選びましょう。
カサブランカなどのオリエンタルリリー系は香りが強く、香りに敏感な方や飲食店・病院など香りが邪魔をしてしまう場所では控えた方が無難です。
香りが気になる際は、香りがほとんどないアジアティックハイブリッド、LAユリなどを選ぶのがおすすめです。
ユリは花や葉、茎、花粉など全ての部位に毒性があり、特に猫にとっては危険なお花です。
わずかな量でも中毒症状や腎不全を起こしてしまう恐れがあります。
お家に飾る際は、ペットの手が届かない場所に置くなどの工夫を行いましょう。
床に落ちた花粉を舐めてしまうだけでも症状がでる可能性があるため、高い場所に置くよりも部屋を分けてしまう方が安心です。
ユリの花は定番の白く大きな花だけではなく、様々な種類が存在しています。
花色にはピンクや黄色、オレンジ色など華やかなカラーも用意されており、花の大きさも大輪から中輪まで選ぶことができます。
また、ユリ特有の香りや花粉が苦手で今まで避けていた方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ユリの種類の中にはLAユリ、アジアティックハイブリッドなど香りや花粉が少ない品種も多くあります。
当店フラワースミスマーケットでも、存在感があって濃厚な香りのカサブランカ、香りや花粉が少ないユリを5本から販売しています。
多種多様なユリを扱っていますのでお好みのユリを見つけてみてくださいね。
ユリの中には香りがほとんどない種類がいくつもあります。
香りが苦手な方におすすめのユリの種類は以下のとおりです。
逆に、香りが強い種類にはオリエンタルリリーやヤマユリなどがあげられます。
ユリの香りが気になる方は選ばないようにしましょう。
ユリの切り花を長持ちさせたい場合は、以下のお手入れを心がけましょう。
ユリが長持ちしない、またはつぼみが咲かない場合は水不足や飾り場所の環境が合わないなどが考えられます。
ユリの切り花を長持ちさせる方法は「ユリの切り花の日持ちはどのくらい?長持ちさせる水揚げ・お手入れ方法などをご紹介」で詳しく解説しています。
ユリの花粉は衣服などに付着すると非常に落ちにくく、特に白い服に付着すると色落ちしません。
もしも花粉が洋服に付着してしまった場合は無理に擦らず、ティッシュなどで花粉をそっと取り除きましょう。
また、ガムテープで花粉を吸着させて取り除くなども有効です。
可能であればぬるま湯と中性洗剤に浸け置きし、こすらずに押し洗いしてから洗い流しましょう。
新鮮で長持ちするユリを選びたい場合は以下について確認してみましょう。
花が開ききっているユリは日が経っている可能性があるため、日持ちしにくい傾向があります。
また、葉が黄色や黒く変色していたら鮮度が落ちていることが多いため避けましょう。
ユリは花が重いため、しっかりした茎の切り花を選ぶと飾っている最中に折れてしまうリスクを減らせますよ。