「つる植物の女王」とも呼ばれ、しなやかな茎と華やかな花色・形が特徴の「クレマチス」。
切り花の日持ちは平均して5日~1週間程度と長く、アレンジや花束のアクセントなど、さまざまな場面で活躍してくれます。
この記事では、卸売の現場で日々、切り花に触れるプロの視点から、クレマチスの日持ちを延ばす水揚げ方法と長く楽しむためのお手入れのコツ、おしゃれな飾り方をご紹介します。
「買った後、すぐにしおれてしまう」という、クレマチスにありがちなお悩みの解決法も掲載していますので、ぜひ参考にしてください。
1クレマチスの水揚げ方法|茎先を叩いて湯揚げ
クレマチスは水下がりしやすいため、長持ちさせるには購入後の水揚げが肝心です。
数ある水揚げ方法の中でも、プロが実践しているのは、クレマチスに適した「湯揚げ」です。正しい手順で、しっかりと水揚げすれば、日持ちが長くなりますよ。
「買った後、すぐにしおれてしまう」と、お悩みの方は、ぜひ実践してみてください。
湯揚げは、以下の流れで行います。
- 新聞紙で全体を巻く
- 茎の先端を叩く
- 80℃前後のお湯に約30秒つける
- 多めの水につけておく
具体的な手順は、こちらの動画も参考にしてくださいね。
クレマチスの水揚げ
新聞紙で全体を巻く
湯揚げでは、80℃前後のお湯に茎をつけます。
そのままの状態でお湯につけると蒸気で茎が傷んでしまうため、保護するために花全体を新聞紙で覆いましょう。
生ける際に水につかってしまうような余分な葉があれば、事前に取り除いておいてくださいね。
茎の先端を叩く
続いて、水上りを良くするために、茎の先端の繊維をほぐします。
はさみの裏側やハンマーなどで、茎先を軽く叩きましょう。
80℃程度のお湯に約30秒つける
耐熱性の花瓶などに、80℃前後のお湯を入れ、ほぐした茎先を30秒ほどつけます。
長く浸けすぎると茎や花が傷んでしまうので、ご注意くださいね。
水に1時間以上つけておく
常温水を入れた別の花瓶を準備しておき、新聞紙を巻いたままの状態で1時間以上つけましょう。
茎が折れやすいため、新聞紙を取り除く際は、傷つかないようにやさしく扱ってくださいね。
2クレマチスを長く楽しむためのお手入れ方法
美しい花姿とつるの動きが魅力的なクレマチスですが、水下がりしやすいため、適切なお手入れをしないとすぐにしおれてしまいます。
ここでは、プロが実践するお手入れ方法をご紹介するので、ぜひ取り入れてみてくださいね。
毎日水替えと切り戻しをする
クレマチスを長持ちさせるには、毎日の水替えと切り戻しが重要です。
クレマチスが出回る暖かい時期は、水中でバクテリアや雑菌が繁殖しやすい季節でもあるため、水替えを怠ると水質が悪くなり、水が上がりにくくなってしまいます。
基本的には、毎日水替えを行い、同じタイミングで、茎の先端を切り戻しましょう。
茎の先端を斜めに1~2cmカットして断面を新しくすると水を吸い上げやすくなりますよ。
水替えや切り戻しをしても、全体がぐったりしている場合は、湯揚げのときと同様に、もう一度、はさみの裏側やハンマーなどで茎先を叩いて繊維をほぐすと効果的です。
こうすることで、水上がりが良くなってシャキッとしやすいですよ。
傷んだ花は都度取り除く
飾っている間に、花が傷んだりしおれたりしたら、すぐに取り除きましょう。
クレマチスの花は繊細で、傷みやすく散りやすい性質があります。この状態を放置しておくと、他の花に十分な栄養が届かなくなってしまいます。
傷んだ花は早めに取り除くことで、栄養が元気な花に集中しやすくなり、全体の花持ちも良くなりますよ。
風通しの良い涼しい場所に飾る
クレマチスを日持ちさせるには、風通しの良い涼しい場所に飾ることも大切です。
窓辺のレースカーテン越しのような、柔らかな光があたる場所が良いでしょう。
クレマチスは高温多湿に弱く、気温が高いと花持ちが悪くなってしまいます。
また、直射日光やエアコンの直風が当たると、花が乾燥してしおれてしまうため、置き場所には十分配慮しましょう。
3クレマチスのおしゃれな生け方・飾り方3選
クレマチスは、単に花瓶に挿すのではなく少し工夫するだけで、もっとおしゃれにアレンジできますよ。
ここでは、3つの生け方・飾り方をご紹介します。
口の狭い花瓶に飾ると安定感アップ
クレマチスの美しさやフォルムを最大限に楽しむなら、口が狭い花瓶に飾るのがおすすめです。
茎が細く花首がくたっとしやすいため、口が広い花瓶にそのまま挿すと、茎が安定しにくくなってしまいます。
口が狭い花瓶に飾ると安定感が出て、見映えが良くなりますよ。
生ける際は、クレマチスのスッと伸びる茎と鮮やかな葉を活かすのがポイントです。涼しさを演出できるので、暑い季節にはぜひ実践してみてくださいね。
小さめのコップやグラスに飾る
あえて口が広い、小さめのコップやグラスに飾る方法もあります。
クレマチスならではの茎の動きと繊細な花を活かすように、空間を作りながら生けると、おしゃれに仕上がりますよ。
バラや紫陽花と組み合わせて初夏のアレンジに
爽やかな初夏に合う華やかで動きのあるアレンジを作るなら、クレマチスをサブ花材にして、ボリュームのあるバラや紫陽花と組み合わせてみましょう。
クレマチスと同系色のバラをメインにすると、涼しげな印象に仕上がります。または、淡いピンクやオレンジのバラを使って温かみを添えるのもおすすめです。
4まとめ
クレマチスの切り花の日持ちは、平均して5日~1週間程度です。
購入後そのままの状態では水下がりしやすい性質があるため、以下の手順で湯揚げを行いましょう。
- 新聞紙で全体を巻く
- 茎の先端を叩く
- 80℃前後のお湯に約30秒つける
- 多めの水につけておく
長持ちさせるには、飾った後も、水替えや切り戻しを毎日行うことが大切です。
ぐったりした状態が続くようなら、茎先を叩いて繊維をほぐしてあげると、水が上がりやすくなりますよ。
水揚げ方法やお手入れに迷ったときは、この記事を参考にしてみてくださいね。
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