法事で胡蝶蘭を贈る際に気になるのは、失礼にならないためのマナーですよね。
法事の種類や宗教によって胡蝶蘭を贈る際のマナーが異なるため、不安を感じている方もいらっしゃると思います。
この記事では、法事で胡蝶蘭を贈る際のマナーについて紹介していきます。
宗教別の供花のマナーや、法事のシーン別におすすめの胡蝶蘭も掲載しています。
ただし、地域やご家庭によって法事のルールが異なるため、お花を贈る場合は事前にご遺族や会場の方に確認を取るようにしましょう。
法事で胡蝶蘭を贈る際に気になるのは、失礼にならないためのマナーですよね。
法事の種類や宗教によって胡蝶蘭を贈る際のマナーが異なるため、不安を感じている方もいらっしゃると思います。
この記事では、法事で胡蝶蘭を贈る際のマナーについて紹介していきます。
宗教別の供花のマナーや、法事のシーン別におすすめの胡蝶蘭も掲載しています。
ただし、地域やご家庭によって法事のルールが異なるため、お花を贈る場合は事前にご遺族や会場の方に確認を取るようにしましょう。
胡蝶蘭の花は上品な印象があり、法事のシーンでも重宝されています。
法事で胡蝶蘭が選ばれている理由は以下のとおりです。
胡蝶蘭の花は平均2~3ヶ月ほど長持ちするため、法事の期間中ずっと飾っておくことができます。
また、水やり頻度が少なくて済むため、お手入れが簡単です。
一般的な胡蝶蘭は香りがなく、花粉が少ないため、故人を不快にさせたり仏壇を汚すことがありません。
お供え花としてタブーとされる棘や毒もなく、安心して法事に用いることができますよ。
また、胡蝶蘭は仏式でもキリスト教式でもお供え花に選ぶことができる花姿を持っているため、法事に最適と言われています。
法事で胡蝶蘭を贈る際のマナーを具体的に見ていきましょう。
ここでは、胡蝶蘭を選ぶ際の以下のマナーを確認していきます。
法事で胡蝶蘭を贈る場合、白い花を選ぶと確実です。
白い花は最も選ばれており、法事の種類や宗教を問いません。
1周忌やキリスト教(プロテスタント)などは淡い色のお花を選んでもマナー違反にならないため、故人の好きだった色のお花を選択するといいでしょう。
ただし、白い胡蝶蘭の中にはリップ部分が赤いお花が存在しています。
紅白カラーのおめでたい色とされているため、白赤リップの胡蝶蘭は選ばないようにしましょう。
胡蝶蘭は、お花のサイズごとに大輪胡蝶蘭、ミディ胡蝶蘭と種類があります。
お供え花として胡蝶蘭を選ぶ際は、法事の会場や置き場を確認してから手配しましょう。
ご自宅で行われる法事や仏前にお供えするのであれば、サイズが小さめのミディ胡蝶蘭が人気です。
四十九日や一周忌などを斎場やお寺で行う場合は堂々とした雰囲気のある大輪胡蝶蘭が選ばれています。
縁起の良さから、花は奇数を選ぶと良いとされています。
法事では大輪3本立ちの胡蝶蘭が最も選ばれています。
しかし、ご自宅に贈る場合は手頃なサイズ感からミディ胡蝶蘭2本立も人気です。
不吉な数字である「4」などを避けつつ、ご遺族に迷惑にならない本数を選びましょう。
法事で贈る胡蝶蘭の予算は1万円~3万円程度が一般的です。
故人との関係性、ご遺族との間柄によって予算が異なり、親しい人ほど予算相場が高くなります。
一般的には予算の目安は以下のとおりです。
また、四十九日や一周忌などの重要な法事、会場の規模によってやや高めの予算になることがあります。
法事用の胡蝶蘭は、落ち着いた雰囲気のシンプルなラッピングにしましょう。
ラメや二重リボンなどで華美な包装にならないように注意が必要です。
法事向きのラッピングと、避けた方がいい包装には以下の例があげられます。
法事向き |
|
---|---|
避けるもの |
|
お供え用ラッピングが用意されていることも多いため、迷った際はスタッフに相談してみてくださいね。
法事で胡蝶蘭を贈る場合は、基本的に立札をつけるようにしましょう。
立札の書き方やマナーは以下のとおりです。
立札の上部に記載する頭文字は「御供」が一般的です。
四十九日までは「御霊前」、四十九日以降は「御仏前」と記載する場合もあります。
贈り主名は会社名やお名前などを記載します。
連名の場合は「一同」と記載しましょう。
また、キリスト教であれば立札が不要なことがあるため注意が必要です。
お供え花を贈る法事のシーンには以下のようなものがあります。
一周忌以外では基本的に白い胡蝶蘭を選ぶのがマナーとされています。
最近は故人の好きだった色のお供え花を選ぶケースも増えていますが、マナーに厳しい方がご遺族・参列者にいる場合は気を付けた方がいいでしょう。
また、式場や斎場でルールが決まっていることがありますので事前に確認しておきましょう。
四十九日は故人が亡くなってから49日目に行われる法要です。
故人の霊がこの世からあの世へ完全に飛び立つ日と考えられています。
一般的に四十九日までは白を基調とした花を選ぶと無難です。
一周忌は亡くなってから1年後に行われる法要です。
喪中が終わる節目のタイミングで、故人を偲ぶために行われます。
四十九日を過ぎているため、胡蝶蘭は故人の好んだ色を選んでも問題ありません。
白の他、ピンクや黄色などの明るい色の胡蝶蘭も人気です。
三回忌は亡くなってから2年後に行われる法要です。
一周忌よりも自由度が増す場合が多く、故人の好んだ色や花を贈ることができます。
毎年のお盆時期にも法要が行われますが、初盆・新盆は特に重要視されます。
初盆は四十九日明けの初めてのお盆のことになります。
初盆用のお供え胡蝶蘭であれば、白色を選ぶのがおすすめです。
故人の霊を迎える特別な行事のため、白い花で清浄な雰囲気を作るといいとされています。
葬儀や法事は、主に仏式、神式、キリスト教式のいずれかで行われます。
ここでは、以下の宗教ごとに法事のマナーについて確認してみましょう。
ただし、宗派が同じでも派閥や各寺院ごとに若干異なる考え方を持っている場合があります。
また、地域の方の声を聞いて習慣に取り入れているかもしれません。
マナーを知りたい場合は、ご遺族や法事を行う寺院や斎場に直接訪ねてみる方が確実です。
仏教では法事で供えるお花の色に白や淡い色が好まれ、四十九日以降は故人の好きだった色の花を選択しても問題ありません。
また、仏教では宗派ごとにお供え花に対する考え方が異なっています。
最近の傾向に合わせて習慣が変化している寺院などもありますが、基本的には以下のような違いがあります。
浄土真宗 |
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天台宗 | 他の宗派と比べて特に厳格なルールはない |
曹洞宗 | 他の宗派と比べて特に厳格なルールはない |
日蓮宗 |
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また、複数の宗派で土や肥料は自然界のものであり、不浄なものという考え方があります。
胡蝶蘭のお花は大丈夫でも鉢植えがタブー扱いされていることがあるため注意しましょう。
鉢植えの胡蝶蘭が贈りづらい場合は、他の生花をお供えするのも1つの手です。
胡蝶蘭以外の仏花によく用いられるお花は以下の記事で紹介しています。
神道は宗派等の考え方がなく、全体で以下のようなマナーになっています。
神道は山の神、木々の神など、自然そのものを神聖なものと捉えます。
自然との調和を重んじているため、季節の花を交えた生花を供えると良いとされています。
お花の色は白が最も選ばれており、次いで太陽の色として黄色を選択する場合もあります。
また、現在は生花のお供えが主流ですが、以前は榊をお供えしていました。
場所によっては生花ではなく榊を供えるのをマナーとしていることがあるため、1度確認してみましょう。
日本で多いキリスト教の宗派は、主にカトリックとプロテスタントです。
マナーに大きな違いはありませんが、それぞれの宗派のお供え花のマナーは以下のとおりです。
カトリック |
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プロテスタント |
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カトリックの方がマナーが厳格で、お供え花は白のカーネーションや白の洋花のみとしている場合があります。
また、カトリックでは教会側がお花を用意するためお供え花を受け入れてくれるか、ご自宅に送った方がいいかなどを事前に確認するようにしましょう。
一般的にはプロテスタントの方が規則が緩く、故人の好みが反映されやすくなっています。
白を基調とした生花が好まれますが、故人の好きだった赤いバラを用いたり、教会によって造花を用いるケースもあるそうですよ。
最後に、法事で胡蝶蘭を贈る際の注意点やタブーについて確認してみましょう。
注意点とタブーは以下のとおりです。
それぞれの項目について解説します。
法事は故人を供養するために行うため、派手さや鮮やかさなどは不適切といわれています。
故人が好きだったとしても、マナー違反とされる可能性があるため控えるのが無難です。
仮にご遺族が気にしなくてもお寺や地域によってはタブー視される場合もあります。
一周忌を過ぎると明るい色のお花も選べるようになるため、ご遺族が喪中の間は気を付けましょう。
ご遺族や故人の意向で最初から供花を受け取らないとしている場合があります。
「供物・供花辞退」と書かれているのであれば、無理に胡蝶蘭を贈らないようにしましょう。
供花をお断りしていても、香典や弔電なら受け取ってもらえる可能性があります。
胡蝶蘭を贈る以外にできることがないか探してみましょう。
胡蝶蘭を手配する前に、会場に胡蝶蘭の持ち込みが可能か確かめておきましょう。
斎場や寺院で法事を行う場合は指定の業者以外からのお花の持ち込みを断っている可能性があります。
また、会場によっては持ち込み料がかかる場合があるため事前に確認しておきましょう。
宗派によってはお花の持ち込みができても胡蝶蘭がNGなこともあるため、確認しておくと安心です。
胡蝶蘭は、法事の前日までに届くように手配するようにしましょう。
法事当日は会場のスタッフもご遺族も忙しいため、受け取りや設置などの手間を取らせてしまいます。
また、胡蝶蘭が届くタイミングは早すぎても遅すぎても迷惑になってしまいます。
法事で胡蝶蘭を手配する際は、贈っていいかの確認と一緒に配達日を何時にするかも相談しておくといいでしょう。
宗派や地域によって、供花に対するマナーが異なっている場合があります。
例えば、北海道では雪解けの時期にカタクリをお供え花に使ったり、地域によっては独特な供え花のマナーがあることも。
都市部と地方以外にも、お寺や教会によって決まりが異なるため事前に確認するようにしましょう。
胡蝶蘭は花持ちが良く、お手入れが簡単なため法事に適しています。
また、香りや花粉が少ないことと棘や毒がないことも胡蝶蘭が法事でおすすめの理由です。
法事用の胡蝶蘭を選ぶ際は以下のマナーに気を付けましょう。
花の色 | 白、淡い色 |
---|---|
胡蝶蘭の種類 | 会場に合わせて迷惑にならない胡蝶蘭の種類を選ぶ
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本数の選び方 |
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予算の目安 | 1万円~3万程度が一般的 |
ラッピング |
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立札のマナー |
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胡蝶蘭選びに迷った場合は、白の大輪胡蝶蘭3本立を選ぶのが確実です。
法事の種類や宗教によってマナーが異なりますので、ご遺族や胡蝶蘭を届ける会場に連絡してマナーを確認しておきましょう。