4開業祝いを贈る際のマナーと注意点
介護施設への開業祝いは、通常のビジネスシーンとは異なる配慮が必要な場合があります。
高齢の利用者さんが多いため、不快感を与えたり、転倒のリスクがないものを贈るようにしましょう。
開業祝いを贈るタイミング
開業祝いを贈るのに最適な時期は、開業日の1週間前から前日までです。
開業日当日は、利用者の受け入れなどで特に忙しいため、直接手渡すのは避けましょう。
ただし、内覧会やオープニングイベントがある場合は、イベント当日に合わせて贈ると、施設側も受け取りやすいため喜ばれます。
また、年配の方が多い施設へ贈る際は、仏滅は避けた方が無難です。
マナーが重視される傾向にあるため、縁起の良い日を選ぶようにしましょう。
リスクを伴う生花・花束は避ける
介護施設にお花を贈る際は、高齢者の方の健康や安全に影響を及ぼす生花や花束は避けた方が無難です。
避けた方がいいお花の例を以下の表にまとめました。
香りが強い花 |
(例)ユリ、スイセン、フリージア、クチナシ、ストック
高齢者の方や香りに敏感な方は気分が悪くなったり、体調不良を引き起こす原因になる。 また、施設内の他の匂いと混じって不快な空間にしてしまうことも |
花粉が飛びやすい |
(例)カスミソウ、キク
花粉はアレルギーを引き起こす原因になります。 特に高齢の方は体調を崩しやすく、花粉症の症状が悪化するリスクがある |
トゲ、 鋭い葉がある |
(例)バラ、サボテン、アザミ、ヒイラギ
トゲや鋭い葉を持つ植物は転倒や接触した際に利用者さんが怪我をする恐れがあります。 誤って触っても刺さらないよう安全を最優先に考える必要がある |
花・葉に毒がある |
(例)スイセン、スズラン、アジサイ、ヒガンバナ、ユリ
認知症の方や判断力が低下している方がいる場合、お花を口に入れてしまう恐れがあります。 中毒症状を引き起こす恐れがあるため避けましょう |
また、花束は花瓶に生けたり、水を替えたり、枯れた花を取り除くといったお手入れが必要です。
多忙なスタッフにとって負担になってしまう恐れがあります。
生花を贈るとしても、贈ってそのまま飾れるアレンジメントを選びましょう。
利用者さんお安全と快適さに配慮する
介護施設へ開業祝いを贈る際は、高齢の利用者さんに配慮した贈り物が大切です。
大きすぎる装飾や派手すぎる品物は避けましょう。
大型の贈り物は通路や出入り口を塞ぎ、歩行器や車いすの通行を妨げてしまう恐れがあります。
また、つまづく恐れがあるマットなど、利用者の怪我につながる可能性のある贈り物も避けるべきです。
加えて、高齢の利用者さんは強い刺激に敏感な方が多いため、派手な色使いよりも、落ち着いたデザインの贈り物を選ぶと良いでしょう。