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【保存版】胡蝶蘭の冬越し完全ガイド!プロが教える5つの管理ポイント

冬になると胡蝶蘭が弱ってしまって冬越しができない……というお悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。

胡蝶蘭は熱帯雨林が原産のお花ですので、寒さや乾燥にあたると弱ってしまいます。
日本の冬は胡蝶蘭にとって過酷なため、ほうっておくと冬を越すことができません。

この記事では、胡蝶蘭を冬越しさせるための管理方法注意点について解説していきます。

1胡蝶蘭を冬越しさせるための5つの管理ポイント

胡蝶蘭を冬越しさせるためには、以下の管理を心がけるようにしましょう。

  • 最低気温を15℃以上に保つ
  • 乾燥のし過ぎに注意
  • 水やりの頻度を減らす
  • 昼間は明るい場所に置く
  • 置き場所を都度移動する

それぞれの項目について詳しく解説していきます。

最低気温を15℃以上に保つ

冬場は、胡蝶蘭の鉢周りの気温を最低でも15℃以上に保ちましょう。

胡蝶蘭は寒さに弱く、気温が10℃を下回ると凍傷になってしまう恐れがあります。
凍傷にならなくても寒さによるダメージをなるべく与えたくない場合は最低気温15℃以上を維持しましょう。

特に冬場は夜間に気温が下がりやすい傾向があります。
夜間の間も寒さに当たらないよう、寒さ対策を行うといいでしょう。

乾燥のし過ぎに注意

冬場は空気が乾燥しやすいため、湿度を50~70%程度に保つようにしましょう。
湿度が低くなると、乾燥で葉から水分が蒸散して水不足を起こしてしまう恐れがあります。

加湿器を用いたり、葉水を小まめに行うなどの対応を行いましょう。

水やりの頻度を減らす

冬は水やりを控えめにして、水温や水やりの時間にも注意が必要です。

冬場の水やりのポイントは以下のとおりです。

  • 水やり頻度は月1~2回程度が目安
  • 水やりは日が昇った10時頃が最適
  • 水温は常温、またはぬるま湯にする

冬場は胡蝶蘭の株が休眠しており、根からの吸水量がぐっと減ります。
また、寒くなる夜間に水分が残っていると根が冷えて弱ってしまう恐れがあります。

冬場はぬるま湯を用意し、日が昇って暖かくなった時間帯に水やりを行いましょう。

昼間は明るい場所に置く

冬場は日照時間が短くなるため、なるべく日が昇っている時間帯は明るい場所に置くようにしましょう。

胡蝶蘭は冬場も光合成が必要です。
光合成が不足すると、葉の黄変や、花が小さくなるなどの影響を受ける可能性があります。

ただし、胡蝶蘭は夜間に光合成で使う二酸化炭素を蓄える性質があるため、光が当たらない時間もしっかり作りましょう。

必要に合わせて置き場所を移動する

冬場は胡蝶蘭を室内に置き、必要であれば置き場所を都度調整しましょう。

昼間は光の差し込む明るい場所、夜間は暖かい場所が好ましいため、以下のような場所がおすすめです。

  • リビングの中央付近
  • テレビ台などの上
  • キッチンカウンター
  • 窓辺(昼間のみ)

窓辺付近に置く際は、カーテン越しに置くようにします。
冬場でも晴れた日の直射日光を受けると、葉が焼けてしまう恐れがあるため注意しましょう。

また、窓辺は夜間は冷気にさらされやすいため、日が落ちてきたら鉢を移動させるなどの対処を行うといいですよ。

2胡蝶蘭の寒さ対策方法

胡蝶蘭を冬越しさせる際に、最も大切になるのが保温です。
気温が下がらないように、しっかりと寒さ対策を行いましょう。

胡蝶蘭の寒さ対策には以下があげられます。

  • 暖かい場所に鉢を置く
  • 簡易温室を利用する
  • 鉢周りを保温する

暖かい場所に鉢を置く

寒さ対策として最も簡単な方法は、胡蝶蘭を暖かい場所に置く方法です。
人がいるリビングや、火を使うキッチンなどは温度が保たれやすくなっています。

また、日が差し込む窓辺は日中であれば暖かいことも多いでしょう。
室内の暖かい場所を探して胡蝶蘭を移動させるといいですよ。

簡易温室を利用する

昼間は気温が保てても、夜間などに暖房を消す場合は寒さ対策が必要です。
胡蝶蘭の保温方法として簡易温室に入れるという手があります。

温室は安いものなら1,000円から販売されています。
または、発泡スチロールを使って簡易温室を作ることもできますよ。

簡易温室の作り方

発泡スチロールや段ボールを使って簡易温室を作る際の手順は以下のとおりです。

  1. 排水用の穴をあける
  2. 透明なアクリル板やビニールシートを張る

発泡スチロールの温室の場合は、昼間に加温しておく必要があります。
大きめの発泡スチロールを使ったのであれば、中に小さな湯たんぽお湯を入れたペットボトルなどを入れてもいいでしょう。

ビニール袋などを用いて保温する

日中や夜間の温度低下に対応したいけど温室を用意できない……という場合は、ビニール袋などで鉢を覆って保温を行いましょう。
寒さ対策に使える道具には以下があげられます。

  • ビニール袋
  • 段ボール
  • 発泡スチロール
  • 毛布などの布類
  • 湯たんぽ

鉢の保温方法は、鉢全体を覆う方法と、鉢の上の部分だけを覆う方法があります。
胡蝶蘭の葉が鉢よりも大きいのであれば、鉢全体を発砲スチロールや段ボールで覆って毛布を巻くなどの対応が有効ですよ。

3冬に胡蝶蘭を管理する際の注意点

寒い時期は胡蝶蘭が休眠期に入っているため、ストレスがかかったり、必要以上に栄養を与えると弱ってしまいます。
冬場に胡蝶蘭を管理する際は、以下の点に注意しましょう。

  • 暖房やヒーターの風が直接当たらないようにする
  • 急激な気温変化に注意する
  • 保温時に密閉しないようにする
  • 肥料を与えない
  • 植え替えを行わない

寒さ対策を施して胡蝶蘭を守ろうとした結果、失敗してしまうかもしれません。
それぞれの注意点について確認していきましょう。

暖房やヒーターの風が直接当たらないようにする

胡蝶蘭を暖かい場所に置く場合は、空調の風が直接当たらないように注意しましょう。
直接風が当たると、胡蝶蘭は葉が乾燥してしまうため水分が蒸散しやすくなります。

また、空調の風が当たると落葉や落蕾の原因となるため避けるようにしましょう。

急激な気温変化に注意する

胡蝶蘭は急激な気温変化に弱く、寒暖差が激しいとストレスになります。
気温の変化は、なるべく10℃以下程度に抑えるようにするのが理想です。

冬場の場合、日中は暖房が効いていても、夜間は空調を切ってしまうため寒暖差が大きくなってしまうことも。
急激に温度が変化すると、胡蝶蘭は根の活動が鈍ったり葉が痛んでしまう恐れがあります。

また、室内の気温を一定にしていても、ヒーターの近くや窓際などは温度変化が激しい場合があるため注意が必要です。

保温時に密閉しないようにする

胡蝶蘭に寒さ対策を施す際は、通気用の穴などを確保することを忘れないようにしましょう。

密閉すると湿度が上がりやすくなるため、根腐れやカビの原因になってしまう可能性があります。

肥料を与えない

冬場は胡蝶蘭に肥料を与えるのは避けましょう
寒い時期は胡蝶蘭が休眠しており、肥料を必要としていません。

肥料は胡蝶蘭が生長している時に与えると効果がありますが、休眠期や生長が止まっている時期に与えると逆に胡蝶蘭が弱ってしまいます。

植え替えを行わない

根腐れや病気など、今すぐ植え替えを行わなくては枯れてしまう場合を除いて植え替えは控えましょう

植え替えは、胡蝶蘭に大きなストレスを与えます。
冬場は株に無理をさせず、なるべく負担をかけずに育てられるのが理想です。

4まとめ

胡蝶蘭を冬越しさせたい場合は、以下のポイントを重視しましょう。

  • 最低気温を15℃以上に保つ
  • 乾燥のし過ぎに注意
  • 水やりの頻度を減らす
  • 昼間は明るい場所に置く
  • 必要に応じて置き場所を変える

冬を越すためには、気温・湿度などの環境を整えることが重要です。
最低気温をなるべく15℃以上で保ち、乾燥しすぎないよう加湿器や葉水を行いましょう。

また、冬場は水分が蒸発しにくく、根腐れや根が冷えて傷んでしまう恐れがあります。
水やり頻度を減らし常温やぬるま湯を日が昇った午前中に与えるのがおすすめです。

日中は光合成ができた方がいいため、必要に応じて明るい場所に鉢を移動するようにしましょう。

気温の維持が難しい場合は簡易温室を作ったり、ビニール袋や毛布で鉢を包むなどの工夫をしてみましょう。

6胡蝶蘭の冬越しについてよくある質問

胡蝶蘭の越冬に適した室温は?

胡蝶蘭の越冬に適した室温は18℃~25℃程度です。
最低でも15℃以上を保つことが重要で、可能な限り20℃前後に保つのが理想的です。

胡蝶蘭の置き場所はどこがいい?

リビングなど人がよくいる暖かい場所が適しています。
窓際や玄関など冷気の入る場所は避け、エアコンの風が直接当たらない場所を選びましょう。

冬の時期の水やりの頻度は?

冬場は水やりの頻度を月1~2回程度に減らします

冬は胡蝶蘭の休眠期なので、多くの水分を必要としません。
植え込み材がしっかり乾いてから、水やりを行いましょう。

胡蝶蘭を保温するための方法は?

胡蝶蘭を保温するための方法には以下があげられます。

  • ビニール袋や段ボールで鉢全体を覆う
  • 毛布などで鉢を包む
  • 発泡スチロールで簡易温室を作る
  • エアコンで室温管理をする

冬の時期は肥料を与えなくても良いのですか?

冬は胡蝶蘭が休眠期に入るため、肥料を与える必要がありません

冬に肥料を与えると栄養過多になり、根腐れを起こす恐れがあるため控えましょう。