病気・害虫対策を行う
病気にかかったり害虫に寄生されると胡蝶蘭の株が枯れてしまう恐れがあるため予防することが重要です。
胡蝶蘭の病害虫の予防対策の方法としては以下があげられます。
- 適度な湿度を保ち、風通しを良くする
- 室内で胡蝶蘭を育てる
- 枯れた葉や花を取り除く
- 木酢液などで虫よけする
病害虫は乾燥、または過湿環境で発生しやすくなります。
湿度や水やり頻度を適切に保つことで自然と病害虫の発生を抑えることができます。
また、鉢を屋内に置くと害虫が胡蝶蘭に近づく機会が減るため寄生のリスクを減らせます。
室内に侵入した害虫に寄生されないよう、餌になる枯れ葉や花を取り除く、虫よけに木酢液を散布するなども有効ですよ。
胡蝶蘭に発生しやすい病害虫や、対処法については「【お手入れガイド】胡蝶蘭の病害虫対策」を参考にしてくださいね。
成長期に肥料を与える
翌年も綺麗な花を咲かせる健康な胡蝶蘭を育てたいのであれば肥料を与えてみましょう。
成長期に肥料を与えると生長が促され、健康な株を育てることができますよ。
胡蝶蘭への肥料を与える時期や頻度は以下のとおりです。
時期 |
5月~9月頃 |
頻度 |
- 液体肥料:1週間~1ヵ月に1回
- 固形肥料:3か月~1年に1回
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胡蝶蘭の肥料には「液体肥料」と「固形肥料」があり、効果時間や与え方が異なります。
肥料は洋ラン専用肥料がおすすめですが、詳しい与え方や頻度は商品に記載の用法用量を参考にしてくださいね。
液体肥料と固形肥料の違い
一般的には液体肥料の方が即効性があり、固形肥料はゆっくりと効果が現れます。
液体肥料は効果が強い反面、胡蝶蘭が生長していない時に与えてしまうと肥料焼けを起こしやすいデメリットがあります。
固形肥料は効果が2~3か月程度持続する代わりに、効果が目で見えにくい点がデメリットです。
初心者の方であれば、固形肥料の方が胡蝶蘭を枯らすリスクは少なくなりますよ。
花が咲いている時は肥料を与えない
5~9月であっても、胡蝶蘭の花が咲いている間は肥料を与えないようにしましょう。
胡蝶蘭が肥料を必要とするのは株が生長している間ですので、花が咲いている時は肥料を受け取ることができません。
与えても吸収できずに根が肥料焼けを起こしてしまう恐れがあります。
より詳しい肥料の与え方や肥料の選び方については「【お手入れガイド】胡蝶蘭への肥料の与え方」で解説しています。
2~3年ごとに植え替える
胡蝶蘭は2~3年を目安に植え替えを行うと株が長持ちしやすくなります。
胡蝶蘭の植え込み材には寿命があり、長期間使うと水はけが悪くなったりカビが生える可能性があるため交換が必要です。
また、株に対して鉢が小さくなると生長を阻害してしまう場合も。
一回り大きい鉢に植え替えることで根が広がり、生長しやすくなりますよ。
胡蝶蘭の植え替え方法は以下を参考にしてくださいね。
時期 |
4月~6月頃 |
手順 |
- 胡蝶蘭を鉢から取り出す
- 古い植え込み材を取り除く
- 枯れた根や傷んだ根を切る
- 新しい植え込み材と胡蝶蘭を鉢に入れる
- 空いた隙間に植え込み材で埋める
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寄せ植えの胡蝶蘭は1株ずつに分ける
もらったばかりの胡蝶蘭でも、複数株が1つの鉢に寄せ植えされているのであれば植え替えを行うのがおすすめです。
寄せ植えされた状態は蒸れやすく、根腐れしてしまう可能性が高くなります。
また、胡蝶蘭は株によって個性があるため同じようにお世話をしていると弱ってしまう場合も。
1週間ほど飾ったあとは、1株ずつ1つの植木鉢に植え替えましょう。
胡蝶蘭の植え替えが必要なタイミングや、植え込み材の選び方については以下の記事で詳しく解説しています。
【お手入れガイド】胡蝶蘭の植え替え方法