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モカラとデンファレの違いとは?見た目や色による見分け方とアレンジでの役割

モカラとデンファレ

モカラとデンファレは、どちらもラン科の切り花で、「1本の茎に花が連なる」「南国風の見た目」という点で共通するため、両者を混同する方が多くいらっしゃいます。
実際には、花の形、色の得意分野、産地、日持ちが異なり、価格帯、与える印象、用途などが変わります。

この記事では、これらの視点から多角的に解説したうえで、アレンジでどのように使い分けるべきかをご紹介します。
どちらを仕入れるべきかお悩みの生花店スタッフや、アレンジの花材として検討されている方はぜひ参考にしてください。

項目 モカラ デンファレ
生まれ 3属間交配種(人工) 自然種の交配種
花の形 丸く小さめ、均一な形 ひらひらで大きめ
主な花色 ビタミンカラー(黄・橙・赤) 淡色系(白・ピンク・紫・緑)
産地 タイ・マレーシア(ほぼ輸入) 沖縄・タイ等(国産あり)
日持ち 10日~2週間 2週間~1ヶ月
価格帯 200~300円程度 / 1本 200~400円程度 / 1本
印象 トロピカル・カジュアル 上品・フォーマル
主な用途 夏アレンジ・店頭装飾・浮き花 ブライダル・ギフト・お供え

1モカラとデンファレの花の形・見た目の違い|見分け方のポイントとは?

モカラとデンファレの花の形・見た目の違い|見分け方のポイントとは?

モカラとデンファレは、どちらもラン科の切り花で、見た目や雰囲気が似ているため、初めての方は特に混同しやすい傾向があります。
しかし、実際に見比べてみると、花の形、大きさ、つき方などが異なります。

花びらの形の違い

モカラは、花びらが均一に丸みを帯びていて、全体がコンパクトにまとまり、ヒトデのような形をしています。花全体に柔らかな丸みがあり、可愛らしく親しみやすい雰囲気を持つのが特徴です。

一方、デンファレは、花びらが比較的幅広く、優雅にひらひらと広がる形が特徴的です。胡蝶蘭に似たシルエットをしており、上品さや高級感のある雰囲気を演出します。

花の大きさと1本あたりの花数

モカラの花の大きさは、1輪が約5cm程度と小ぶりで、1本の茎に5~8輪が密集してつくのが一般的です。
デンファレは、1輪がモカラよりもやや大きく、1本の茎に6~10輪が縦に並んでつく傾向があります。

モカラとデンファレをひと目で見分けるコツ

モカラとデンファレを簡単に見分けるには、花びらの形に注目してみましょう。

花びらが丸くて均一で、全体的に可愛い印象があるのがモカラです。
また、花びらに横幅があり、ひらひらと優雅に開いているならデンファレだと判断できます。

2モカラとデンファレの色展開の違い|ビタミンカラーと淡色系

モカラとデンファレは、どちらも南国らしい明るい印象の花ですが、得意な色味や、雰囲気が大きく異なります。

モカラ:ビタミンカラーが強み

モカラの最大の魅力は、発色の良いビビッドで元気な色合いです。
黄、オレンジ、赤、濃いピンクといったビビッドカラーが豊富で、華やかさと存在感があります。

代表品種

  • カリプソ
  • ブリティッシュオレンジ
  • ルーシー
  • ライラックブルー
  • ムーンライトイエローなど


モカラは品種名よりも「赤のモカラ」「オレンジのモカラ」というように色指定で注文されることが多く、色の選びやすさが特徴です。
元気で明るいアレンジ、アクセントとしての利用に向いています。

人気のモカラ一例

デンファレ:淡く上品な色が主流

デンファレは、白、淡いピンク、紫、ライムグリーンなどの柔らかく上品な色合いが主流です。
清潔感があり、優雅で高級感のある雰囲気を演出したいときに選ばれることが多い傾向があります。

代表品種

  • ソニア
  • ジャックハワイ
  • ジェイドグリーン
  • ルーシーピンク
  • アプリコットロマンスなど


デンファレは、品種が数万種とも言われるほど豊富で、同じ色系統の中でも微妙なニュアンスの違いを楽しめます。
ウェディング、お祝い、落ち着いた雰囲気のアレンジメントなどに特に向いています。

人気のデンファレ一例

3モカラとデンファレの産地・流通の違い|輸入と国産の割合は?

モカラとデンファレの産地・流通の違い|輸入と国産の割合は?

モカラとデンファレは、生産地や流通形態にも大きな違いがあります。
これらの違いは、価格、品質、日持ちにも直結するので、詳しく見ていきましょう。

モカラ:ほぼ100%輸入

モカラはほぼ100%が輸入もので、主な産地は、タイとマレーシアです。

切り花用に人工交配された花のため、熱帯地域でしか生産されていません。
タイ産は花びらが肉厚で発色が良く、マレーシア産も同様に品質評価が高く人気があります。

日本では、2000年に須藤商会が輸入を開始したことで流通が広まり、現在のような人気につながりました。
輸入に頼っている分、為替や輸送状況によって、価格・日持ちに影響が出やすい傾向があります。

デンファレ:国産(沖縄)と輸入の両方が流通

デンファレは、国産と輸入の両方が市場に流通しています。国内の主な生産地は沖縄県で、輸入ではタイ・シンガポール・台湾などが主な産地です。

国産デンファレは輸入品に比べて価格がやや高めですが、輸送距離が短いため鮮度が良く、花持ちに定評があります。

また、デンファレは、ラン科の切り花の中で国内流通量第1位を誇り、特に人気の高い花と言えます。

4モカラとデンファレの日持ち・お手入れの違い|デンファレの方がやや長持ち

モカラもデンファレも、切り花としては非常に長持ちする部類に入りますが、日持ちの傾向には若干の違いがあります。
詳しいお手入れ方法は以下の記事で解説していますので、あわせてご覧ください。

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日持ち期間の比較

モカラの日持ちは、10日~2週間が目安です。お手入れ次第では、最大で20日近く楽しめることもあります。

一方、デンファレは2週間程度が目安です。下から順に開花するため、つぼみが多いものを選べば、1カ月近く鑑賞できるケースも少なくありません。

「つぼみ→開花」のサイクルが長い分、デンファレの方がトータルの観賞期間は長くなりやすいのが特徴です。

お手入れの共通点

モカラ・デンファレともに、水揚げは簡単で、水中で茎先をカットする水切りを行います。また、浅水で生ける、花粉キャップを取らないことで花持ちを延ばせます。

暖かさ(15~20℃)を好み、霧吹きで葉や花の湿度を保つとさらに長持ちしやすくなるでしょう。

どちらも寒さに弱く、10℃以下では花が傷みやすいため、冬場は夜間・窓際の冷え込みに注意が必要です。
夜間は、室内の温かな場所に移動させることで、より長持ちしやすくなりますよ。


動画でCHECK!
モカラのお手入れ方法

5モカラとデンファレの価格帯の違い|お手頃なのはどっち?

モカラとデンファレは、価格帯にも大きな違いがあり、用途や予算に合わせて選びやすくなっています。

モカラの価格帯は、1本あたり200~300円程度で、ラン科の中では比較的手頃です。5本・10本と、まとめ買いしやすい価格帯のため、カラフルにたくさん飾りたいときにおすすめです。

一方、デンファレの価格帯は、1本あたり200~400円程度です。輸入品はモカラと同程度(1本あたり200~300円)ですが、国産品(沖縄県産)は鮮度や花持ちの良さから、やや高価になります。

お得に購入するなら

当店「フラワースミスマーケット」では、どちらも5本~卸売価格でご購入いただけます。
たくさん飾りたい方はもちろん、生花店の仕入れなどの業務用にも対応しているのでぜひご利用ください。


6モカラとデンファレのアレンジでの使い分け|「トロピカル」と「フォーマル」で役割が分かれる

見た目や色だけでなく、モカラとデンファレはアレンジでの役割も明確に異なります。
ここでは、それぞれに最適なシーンをご紹介します。用途によって、使い分けましょう。

モカラが向くシーン

モカラが向くシーン

ビビッドカラーと肉厚で可愛らしい花形のモカラは、華やかで元気な印象を演出したいときにぴったり。
以下のようなシーンで活躍します。

  • 夏のトロピカルアレンジ:モンステラやドラセナと合わせて南国リゾート風に
  • 店頭の日常装飾・生け込み:手頃な価格でカラフルに。特に夏場の花が少ない時期に重宝
  • 浮き花・水中アレンジ:花が肉厚で水に強いため、花だけ切って水に浮かべるアレンジもおすす
  • ハワイアンレイ風アレンジ:モカラとデンファレをミックスしてバランスよくアレンジ

デンファレが向くシーン

デンファレが向くシーン

優雅で上品な花形のデンファレは、フォーマルで落ち着いたシーンに向いています。
特に、以下のようなシーンで活躍してくれるでしょう。

  • ブライダル装花・ウェディングブーケ:特に白のデンファレは清潔感がありブライダルの定番
  • お供え・仏花:白のデンファレはお供えにも多用(モカラはビビッドカラーのためお供えにはNG)
  • お祝いの花束・ギフト:胡蝶蘭に似た上品な形が高級感を演出。冠婚葬祭幅広く使える
  • 料理の飾りつけ・カクテル装飾:カクテルやエスニック料理の飾りにも使われる(モカラも一部は使用可能)

7モカラとデンファレ、そもそもの「生まれ」の違い|人工交配と自然種

モカラとデンファレは、見た目が似ていますが、そもそもの生まれは全く異なり、花の特性にも影響しています。

モカラ:切り花用に「作られた」花

モカラは、人工交配によって生まれた、切り花専用の品種です。

1969年にシンガポールのC.Y. Mock氏が開発し「バンダ属×アラクニス属×アスコセントラム属」の3属間交配種が行われました。「モカラ」という名前は、開発者名に由来します。

モカラは、自然界には存在せず、切り花としての使いやすさ(花持ち・色鮮やかさ・輸送体制など)を追求して作られた、近代的なランといえるでしょう。

デンファレ:自然種の交配種

デンファレは、自然に存在する原種を基にした交配種で、ラン科セッコク属の切り花です。

正式名称は「デンドロビウム・ファレノプシス」と呼ばれ、ニューギニアから北部オーストラリアにかけて自生する着生植物が原種となっています。コチョウラン(ファレノプシス)に似た花形をしていることが、名称の由来です。

なお、一般的に「デンドロビウム」として流通する「デンドロビウム・ノビル」とは別系統で、茎の太さや花のつき方が異なるので、注意しましょう。

8同じラン類のアランダやバンダとの違いは?

モカラやデンファレ以外にも、これらに似た印象の切り花ランがあります。
ここでは、混同しやすいアランダ・バンダとの違いを解説します。

アランダ|モカラとほぼ見分けがつかない

アランダ|モカラとほぼ見分けがつかない

アランダは、「バンダ属×アラクニス属」の2属間交配で生まれた品種です。
モカラは3属間交配である点で異なりますが、外見が非常に似ているため、市場ではモカラとして販売されていることもあります。

代表品種には、白系の「クリスティーンホワイト」などが挙げられます。

バンダ|モカラの親のひとつ、大輪で紫が多い

バンダ|モカラの親のひとつ、大輪で紫が多い

バンダは、モカラの親属のひとつで、花が大きく紫系の色が多いのが特徴です。
モカラよりも高価で、流通量は少なめの傾向にあります。

バンダの商品はこちら

9まとめ

モカラとデンファレは、どちらもラン科で1本の茎に花がつき、南国風イメージで人気の切り花です。
実際は、花の形、色、産地、日持ちなどが異なり、価格やアレンジでの役割も変わります。

両者の特徴は、以下のとおりです。

  • モカラ:花びらが丸く、ビタミンカラーが豊富。ほぼ輸入ものだから価格も手頃で日常使いに最適
  • デンファレ:上品な花姿、淡色系が主流で国産・輸入ものが流通。日持ちがやや長くフォーマルシーンで活躍

明るく元気な印象ならモカラ、上品さや長く楽しみたい場合はデンファレを選ぶと良いでしょう。

購入はこちら

当店「フラワースミスマーケット」では、モカラ・デンファレの新鮮な切り花を取り扱っています。
5本からの小ロットからご注文可能で、大量仕入れにも対応しておりますので、お得に購入したい方はぜひご利用ください。


モカラとデンファレを贈るならどっちがおすすめ?違いに関するQ&A

  • 贈り物にする場合、モカラとデンファレはどう使い分けると良いですか?

    明るく元気な印象を伝えたいならモカラ、上品で高級感を重視したいならデンファレがおすすめです。

    一般的には、相手の好みや贈るシーンで選ぶと失敗しにくいですが、迷った場合は白や淡いピンクのデンファレが無難ですよ。

  • 誕生日プレゼントには、どちらが向いていますか?

    比較的若い方や、明るい雰囲気を好む相手であれば、モカラが最適です。
    オレンジ・黄・赤などのビタミンカラーで華やかさがあり、日常的にも飾りやすいですよ。

    一方で、落ち着いた雰囲気の方には、淡色系のデンファレが人気です。

  • 花屋の仕入れスタッフです。どちらを多めに仕入れるべきか迷っています。

    日常使いや店頭装飾なら、モカラを多めにしましょう。冠婚葬祭シーズンや、高単価ギフトの需要には、デンファレを多めに仕入れるのがおすすめです。
    在庫回転の様子を見ながら、仕入れる量を調整してみてください。

  • モカラとデンファレでは、どちらが利益率が上がりやすいですか?

    モカラの方が単価が安く、回転率が高いため、利益率を出しやすいです。
    一方で、国産デンファレは、単価が高い分、1本あたりの粗利は大きくなります。
    モカラは量を、デンファレで単価を稼ぐと、バランスよく利益を出せるでしょう。

  • 夏場に仕入れるなら、どちらを優先すればいいですか?

    モカラがおすすめです。夏はトロピカル需要が高く、暑さを吹き飛ばしてくれるようなビタミンカラーの人気が高まります。

    デンファレも需要はありますが、モカラの方がお客様からの反応が良く、夏場の花離れ対策にも効果的ですよ。