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芍薬が咲かない?蕾を咲かせる方法を徹底解説

他の花にはないボリューム感や華やかさが魅力の芍薬。当店フラワースミスマーケットでも、4月中旬から6月頃にかけて大人気のお花です。
開花すると手のひらほどの大きなサイズ感になる芍薬ですが、一方で「蕾のまま咲かずに終わってしまった」というお客様の声を頂くことも少なくありません。

実際に芍薬は、切り花の中でも開花調整が難しい花ですので、綺麗に咲かせるにはちょっとしたコツが必要です。
そこで今回は、切り花の芍薬を咲かせるための水揚げ・お手入れをご紹介していきます。
咲きやすい芍薬の見分け方も解説しますので、芍薬をなかなか咲かせられず困っている方はぜひ参考にしてください。

1芍薬が咲かない原因は?

芍薬がなかなか咲かない場合、よくある原因としては以下の2つがあります。

  • 蕾の固い芍薬を購入してしまった
  • 芍薬に適した水揚げやお手入れができていない

芍薬の咲きやすさは、購入時点での蕾の固さによって変わってきます。
蕾が固く閉じた芍薬だと、普通に水換えしたり茎をカットしたりするだけでは咲かないことも。
できるだけ咲かせやすくするためには、この記事で紹介するプラスαのお手入れが必要になってきます!

2芍薬を咲かせるための基本的な水揚げ方法

芍薬の購入後は、以下の手順で水揚げを行いましょう。

  1. 不要な葉を取り除く
  2. 蕾についた蜜を落とす
  3. 蕾を指で揉みほぐす
  4. 水切りをする
  5. 深めの水につけておく

不要な葉を取り除く

不要な葉を取り除く

芍薬の上の方についている葉を2~3枚残し、不要な葉はすべて取り除いておきましょう。

葉が多いと、葉から水分が蒸散することでお花の水分が足りなくなり、開花を妨げる要因となってしまいます。

また、活けた水に葉がつかると、殺菌が繁殖しやすくなります。
できるだけ清潔な水で管理した方が良いため、葉が水につからないよう取り除いておくのがおすすめです。

蕾についた蜜を落とす

蕾についた蜜を落とす

芍薬の蕾に蜜がついてベタベタしている場合は、濡らした布やティッシュで優しく拭き取るか、ぬるま湯に浸して洗い落としましょう。

蜜がついたまま放置すると、蕾のまま固まってしまい、開花しなくなる恐れがあります。

蕾を指で揉みほぐす

蕾を指で揉みほぐす

蜜を拭き取ったあとは、蕾を指で揉みほぐします。
外側の花びらとガクを押し開くイメージで揉むことで、固い蕾でも花が開きやすくなります。
ただし既にほころんでいる蕾の場合は、花びらを傷つけてしまう原因になります。あくまで蕾が固い場合に試してみてください。

水切りをする

水切りをする

芍薬の茎の先端を数センチ、斜めにカットしましょう。切り口が斜めになるようにカットすることで、断面積が広がり、水を吸い上げやすくなります。
水の中で茎をカットすると、水圧でより水が上がりやすくなりますよ。

また、茎が潰れたり雑菌が繁殖したりするのを防ぐため、清潔でよく切れる花はさみを使うようにしましょう。

おすすめの花はさみはこちら

深めの水につけておく

深めの水につけておく

水切りをしたら、すぐに深めの水を入れた花瓶などに移します。
水の深さは、茎の3分の2がつかる程度がベストです。

深い水に活けることで、よく水を吸い、花が咲きやすくなります。

3芍薬の開花を早めたいなら「湯揚げ」が効果的

芍薬の蕾があまりにも固い場合は、できるだけ早く咲かせたい場合は、熱湯に切り口をつける「湯揚げ」という方法がおすすめです。
湯揚げとは、熱湯に切り口をつける水揚げ方法のこと。
お湯につけることで茎の中の空気が押し出され、水を吸い上げやすくなります。

湯揚げの手順は以下のとおりです。開花促進はもちろん、お花に元気がない時にも効果的な方法ですので、試してみてください。

  1. 新聞紙で花を巻き、茎をカットする
  2. 80℃以上のお湯に茎の切り口をつける
  3. 深めの水に1時間以上つけておく

新聞紙で花を巻き、茎をカットする

新聞紙で花を巻き、茎をカットする

お湯の蒸気で花や葉が変色してしまうのを防ぐために、あらかじめ葉と花の部分を新聞紙などで巻いておきましょう。
茎の下部分はあとでお湯につけるため、出しておきます。

茎の先端部分は、はさみやナイフで斜めにカットしてください。

80℃以上のお湯に茎の切り口をつける

80℃以上のお湯に茎の切り口をつける

カットした茎の切り口を、80℃以上のお湯につけます。
切り口から小さな泡がポコポコ出ていれば、茎の中からしっかり空気を押し出せていることがわかります。
泡があまり出ない場合もありますが、30秒程度つけたらお湯から出しましょう。

深めの水に1時間以上つけておく

深めの水に1時間以上つけておく

お湯から出した後は、すぐに深めの水に芍薬を移します。
茎の3分の2程度がつかる水につけて、1時間以上じっくりと水揚げしましょう。

また、お湯につけた茎の先端は変色しやすいため、切り戻しておくのがおすすめです。

4綺麗な芍薬を楽しむためのお手入れ方法

芍薬を綺麗に咲かせるためには、最初の水揚げだけでなく、毎日のお手入れが大切です。
お手入れで気をつけたいポイントは以下の2つ。

  • 毎日水換え・水切りをする
  • 直射日光を避けた暖かい場所に置く

毎日水換え・水切りをする

水が汚れたまま放置すると花が弱りやすくなりますので、できれば毎日水換えを行いましょう。

水換えの際は、茎を斜めに切り戻すのがおすすめ。
茎の断面が新しくなり、水を吸い上げやすくなります。

直射日光を避け、涼しい場所に置く

芍薬を早く咲かせたい場合は、暖かい場所に置くのがベストです。
ただし直射日光が当たると花が弱ってしまいますので、窓際に置くのは避けましょう。

開花した後は花もちを良くするために、風通しが良く涼しい場所に置くことをおすすめします。

5咲きやすい芍薬を選ぶポイント

芍薬の花が咲かずに終わってしまった経験がある場合、次はきちんと咲く芍薬を選びたいですよね。
花屋さんで芍薬を購入する際は、以下2点のポイントを確認してみましょう。

  • 蕾がふっくらしている芍薬を選ぶ
  • 葉にハリがあるものを選ぶ

蕾がふっくらしている芍薬を選ぶ

蕾がほころんでふっくらしている芍薬であれば、比較的早く咲いてくれます。
反対に、蕾が小さくて固く、緑が多いものは、しっかりと水揚げしても咲かない可能性があるため、避けたほうが良いでしょう。

また、花がほぼ開いているものを選ぶと、すぐに満開になって終わってしまいます。
芍薬は蕾から満開になるまでの経過を鑑賞するのも醍醐味の1つですので、つぼみから花びらが数枚浮いてきている程度のものを選んでみてください。

葉にハリがあるものを選ぶ

葉にしっかりとハリがあり、色や質感がツヤツヤしているものであれば、新鮮で元気な芍薬だといえます。
逆に葉がうなだれていたり、しなしなになっている場合は、元気がなくなっている状態です。

まだ蕾の状態なら、水揚げで元気になる場合が多いですが、できれば葉が元気な状態の芍薬を選ぶと良いでしょう。

品質にこだわって芍薬を選ぶなら

品質の良い芍薬を購入したいなら、芍薬の生産に長けた産地の花を選ぶのも1つの方法です。
当店フラワースミスマーケットでは、長野県を中心に、全国有数の芍薬産地から出荷された芍薬を取り扱っています。

切り花にしても咲きやすい芍薬が育つよう、こだわりを持って生産された芍薬を販売していますので、ぜひチェックしてみてください。

6まとめ

芍薬が咲かない原因としては、最適な水揚げやお手入れができていない場合や、蕾が固すぎることが挙げられます。
購入した芍薬を咲かせるためには、まず以下の手順で水揚げを行いましょう。

  1. 不要な葉を取り除く
  2. 蕾についた蜜を落とす
  3. 蕾を指で揉みほぐす
  4. 水切りをする
  5. 深めの水につけておく

特に蕾が固い場合や、とにかく早く花を咲かせたい場合は、熱湯に茎の切り口をつける「湯揚げ」もおすすめ
毎日の水換え・水切りや、直射日光に当たらない涼しい環境で管理することも、綺麗な芍薬を咲かせるポイントです。

今回ご紹介したコツを実践しつつ、芍薬のシーズンをお楽しみください。

7芍薬のお手入れに関するQ&A

最後に、芍薬のお手入れに関してお客様からよく頂く質問と、その回答をいくつかご紹介します!

芍薬が咲くまでに何日かかる?

蕾がほころんでいる場合は2、3日で咲くことが多いですが、固い蕾の場合は咲くまでに2週間要する場合もあります。
また、4月の出始めの時期は蕾が咲きづらく、暖かくなるにつれて咲きやすくなる傾向があります。

鉢植えの芍薬が咲かない原因は?

水やりの頻度や日当たり不足、肥料不足などが原因として考えられます。
鉢植えの芍薬の場合は日当たりの良い場所に置き、土の表面が乾いたら水やりをしましょう。
また、肥料が不足しないようにたっぷりと与えることも大切です。

芍薬の切り花を長持ちさせる方法は?

毎日水換え・水切りをして茎の切り口を新鮮に保つことで、長持ちしやすくなります。
また、暖かい場所に置いておくと花が咲き進んで散るまでのスピードが速くなるため、ある程度つぼみが開いてきたら、涼しい場所で管理すると良いですよ。

芍薬を決まった日に咲かせることはできる?

芍薬の開花日のコントロールは非常に難しく、確実に決まった日に咲かせる、という方法はお伝えができかねてしまいます。
すぐに咲かせたくない場合は、葉を取らずに冷暗所で保管し、咲かせたいタイミングで水揚げをするという方法もありますが、つぼみが開かなくなるリスクも否めません。

当店でおすすめしている方法は、日程に余裕を持って、何回かに分けてご注文いただき、使用したいタイミングで綺麗に咲いているものを使っていただくことです。
一部が咲かない、または咲きすぎてしまうリスクも考慮して、本数も少し多めに買っていただくと安心です。