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蘭の種類一覧とおすすめ品種ガイド|初心者向けに管理方法・飾り方も解説

蘭の種類ガイド

この記事はこんな人におすすめ
  • 胡蝶蘭以外のランの花を知らないので、どんな種類があるか知りたい
  • おしゃれに飾れるおすすめのラン類を教えてほしい
  • 蘭は長持ちすると聞いたが、すぐにしおれてしまった経験がある

蘭の花といえば、贈答品などで人気の胡蝶蘭をまず思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
実はラン類は世界に25,000種類以上あり、切り花としても人気の種類がたくさんあります。
中でもシンビジウム・オンシジュームなどは見映えがよく扱いやすいことから人気が高く、デンファレやモカラも彩りが華やかでおすすめです。

この記事では、初心者向けに蘭の種類や特徴をわかりやすく整理しつつ、切り花のプロが「おすすめの洋ラン」を厳選してご紹介します。
長く楽しむための管理方法や飾り方のコツもまとめていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

1蘭の種類は25,000種以上!主な分類を解説

蘭(ラン)は、世界中に約25,000種類以上が存在し、その美しさから「花の女王」とも呼ばれています。

ここでは、切り花としても人気の高い蘭を原産地、根・葉の特徴、育てる環境の3つの視点から主な分類を解説します。

原産地による分類|洋蘭と東洋蘭

洋蘭 東洋蘭

蘭は、主に「洋蘭」と「東洋蘭」に大別されます。
次の表は、それぞれの特徴と代表的な品種をまとめたものです。

分類(原産地) 特徴 主な品種
洋蘭(熱帯・亜熱帯) 花の色や形状が豊富で華やか。
切り花市場では主流。
  • 胡蝶蘭
  • シンビジウム
  • オンシジューム
  • デンファレ
  • モカラ
東洋蘭(東アジア) 控えめな美しさと香りが特徴。
和風アレンジに最適。
  • 春蘭
  • 寒蘭
  • シンビジウム(和風の古典品種)

洋蘭は東洋蘭に比べて見た目が華やかな品種が多く、切り花市場でもさまざまな種類が流通しています。

根・葉の特徴による分類|着床蘭と地生蘭

蘭は生育スタイルによって、以下のように「着生蘭」と「地生蘭」に分ける分類方法もあります。

種類 特徴 主な品種
着生蘭 根が空気を好み、木や岩に着生して育つ
  • 胡蝶蘭
  • オンシジューム
  • デンビロビウム
  • カトレア
地生蘭 土に根を張って育つ。
耐寒性に優れた品種が多い。
  • シンビジウム
  • パフィオペディルム

着生蘭は木や岩に着生する一方で、地生蘭は土に根を張る点で異なります。切り花として流通している蘭の多くは着生蘭で、水揚げしやすく長持ちする特性があります。

育てる環境による分類|温室蘭・家庭蘭・園芸蘭

蘭類は、栽培環境の違いで、「温室蘭」「家庭蘭」「園芸蘭」の3つに分類されます。

種類 特徴 主な品種
温室蘭 温度・湿度管理が必要。
  • デンビロビウム
  • シンビジウム
  • カトレア
家庭蘭 室内で育てやすい。
贈答用の鉢植えにも利用。
  • ファレノプシス(胡蝶蘭)
  • ミニカトレア
園芸蘭 屋外で栽培でき、耐寒性がある。
  • 寒蘭
  • バンダ

一般的に流通している蘭の切り花の多くは、温室蘭です。安定した品質と美しい花姿で、初心者でも扱いやすいですよ。

2おすすめの洋ラン5選|日持ちが良い人気の種類を紹介

ここからは当店でも人気の高い、おすすめの5つの洋ラン(胡蝶蘭・シンビジウム・オンシジューム・デンファレ・モカラ)を詳しくご紹介します。切り花の蘭を選ぶ際の参考にしてくださいね。

胡蝶蘭|優雅なシルエットでギフトに人気

胡蝶蘭は、蘭の切り花のなかでも特に優美で、花びらが蝶のはねのように広がった優雅なシルエットが魅力の花です。白く大きな花びらが特徴のアマビリスを原種として、淡いピンクや黄色など、多様な花色を楽しめます。

水揚げが良く、適切に管理すれば2~3週間日持ちします。花言葉「幸せが飛んでくる」も相まって、冠婚葬祭やギフトとしても人気です。

シンビジウム|冬の華やかなアレンジメントに

シンビジウムは、冬を代表する蘭の切り花です。大輪で厚みのある花びらが特徴で、赤色や白色、ピンク色、黄色など多様な色合いを楽しめます。

地生蘭で、切り花であっても2~4週間、お手入れをすればさらに長く日持ちするのも特徴です。花言葉には、「大きな愛情」「誠実な愛情」などがありブライダルシーンでもよく利用されています。
蘭の中では寒さに強く、お正月のアレンジメントでも人気ですよ。

オンシジューム|踊るような花姿がエレガント

オンシジュームは、小さな花が枝分かれして、蝶が軽やかに舞い踊るような姿をしており、「踊る蘭」とも呼ばれています。

着生蘭で水揚げが良く、花持ちは1週間~10日ほどです。単独で花瓶に挿すのはもちろん、他の花と組み合わせてアレンジすることもできます。「魅力的な女性」という花言葉があり、女性への贈り物にも人気。蘭の切り花の中では比較的価格が手ごろで、初心者でも挑戦しやすい品種です。

デンファレ|アレンジの自由度が高く初心者向き

デンファレは、胡蝶蘭に似たエレガントな形状の花で、茎に沿って並ぶ姿がモダンな印象を与えます。白色やピンク色、緑がかった鮮やかな色合いが特徴です。

着生蘭で保水性に優れ、2週間以上日持ちします。「洗練された美」「有能」などの花言葉があり、ご自宅用にもプレゼント用にもおすすめ。
アレンジの自由度が高く花持ちが良いため、初心者でも簡単に飾ることができ、日常に華やかさを与えます。

モカラ|トロピカルな夏のアレンジメントに

モカラは、カトレアとバンダ、アラニクスの3種類の蘭を掛け合わせて誕生したハイブリッド蘭。花びらは丸く肉厚で、唇弁が大きく広がっています。赤色やオレンジ色、紫色、ピンク色や白色など、パッっと目を引く鮮やかな色合いを楽しめます。

ほかの洋ランと同様に日持ちに優れ、10日~2週間ほど楽しめます。「壮大な美しさ」との花言葉を持ち、パーティやブライダルなどの装飾から、日常使いまで幅広くお使いいただけますよ。暑さにも強いため、夏のアレンジにもおすすめです。

3切り花のラン類を長く楽しむ!最適なお手入れ方法や温度管理

ラン類の切り花は、生花のなかでも日持ちに優れているのが魅力。一般的な切り花は、特に夏は日持ちが悪くなりがちですよね。一方で、ラン類は熱帯や亜熱帯原産の品種が多く、30℃前後の夏の環境下でも日持ちします

トロピカルな雰囲気があるため、夏のフラワーアレンジにも人気で、インテリアを鮮やかに彩ってくれますよ。長く楽しむためには、以下のポイントを実践してくださいね。

飾る前に水切りをする

ランの切り花を長持ちさせるには、水の中で茎を切る「水切り」が重要です。

手順は簡単で、水の中に茎を入れ、清潔なハサミで茎を斜めに1~2cm程カットするだけ。切り口に空気が入るのを防いで、水圧で水揚げを促進してくれるため、花の鮮度と日持ちが格段にアップしますよ。

毎日水替えを行う

毎日水替えをすることも、より日持ちさせるために不可欠です。水が汚れるとバクテリアが発生するため、切り花の水上がりが悪くなってしまうためです。

水替えの際には、以下も実践しましょう。

  • 花瓶もきれいに洗う
  • 切り口を1cmほどカット(切り戻し)して断面を新鮮にする
  • 新しい水は常温(10~25℃)にする

気温が低い場所での管理を避ける

ラン類は、暑さには強い反面、低温に弱く、10℃以下になると凍傷を起こす可能性があります。黒ずみが発生したりしおれたりするため、温度管理には気をつけましょう。特に、胡蝶蘭やモカラは15℃以上を保つのが理想的です。

通販サイトで切り花を購入する際は、夏場はクール便が推奨されていますが、ラン類を購入する場合は、常温便を選んでくださいね。

また、ラン類は直射日光には弱いため、半日陰の風通しの良い場所に飾ることをおすすめします。

4【初心者でも簡単】ランの切り花を上手に飾るコツ3選

ランの切り花は、そのまま飾っても美しいですが、飾り方次第でさらに華やかさが増します。ここからは、切り花のプロが実践する飾り方のコツを花瓶の形状別に解説します。

動画でチェック!
デンファレの飾り方

高さのあるクリアな花瓶に飾る

高さのあるクリアな花瓶を利用すれば、ランの茎の美しさと花の優雅さを強調できます。

水は花瓶の3割程度に抑えて、茎が透けて見えるようにしましょう。ランの花は2~3本用意し、高さに差がつくように茎をカットします。カットしすぎると花が花瓶の中に埋もれてしまうため、注意してくださいね。

口の狭い花瓶に飾る

口の狭い花瓶は、花の安定感を重視して飾りたいときに最適です。

切り花をまとめて、花瓶の口からふわっと花が広がるように、花のボリュームを生かして飾るのがポイントです。シンビジウムやオンシジュームなど枝分かれしているタイプは、特に映えますよ。

小さめの花瓶に飾る

ランの切り花をコンパクトに飾りたいときは、小さめの花瓶がおすすめです。

花瓶の高さに合わせて、茎を短くカットして挿しましょう。春ならチューリップ、夏ならひまわりなど、旬のお花と一緒に飾ることで季節感がアップします。

5より長く楽しめる!鉢植えの胡蝶蘭の種類とお手入れ

胡蝶蘭

ランの切り花は、約2~4週間長持ちしますが、鉢植えの胡蝶蘭なら、切り花よりもさらに長く楽しめます。平均して1~2か月程度花持ちし、手入れをすれば翌年の二度咲きを期待できるのが最大の魅力です。

鉢植えの胡蝶蘭の購入ページはこちら

サイズの種類|大輪・ミディ・ミニから選べる

胡蝶蘭は、花の大きさで3つの種類に分かれます。ここでは、花の直径と主な用途をご紹介します。

種類 花の直径 主な用途
大輪胡蝶蘭 花の直径12~15cm程度 主にビジネスシーンで人気
ミディ胡蝶蘭 花の直径5~10cm程度 法人・個人問わず人気
ミニ胡蝶蘭 花の直径3~7cm程度 自宅用やカジュアルギフトに人気

大輪胡蝶蘭は豪華、ミディ胡蝶蘭は扱いやすい、ミニ胡蝶蘭はコンパクトで飾りやすいのが魅力です。

以下の記事では、用途ごとに適した胡蝶蘭のサイズをご紹介しています。合わせてお読みくださいね。

用途で選ぶ胡蝶蘭の種類|失敗しないサイズの選び方を徹底ガイド!

お手入れ・管理方法|直射日光を避けた温かい場所が最適

胡蝶蘭は、他の花に比べると簡単で、初心者でも管理しやすい花です。以下の基本の3つのポイントをおさえてお手入れしましょう。

  • 直射日光を避けた明るい場所に置く
  • 気温18~25℃、湿度50~70%がベスト
  • 週に1回程度水やりをする(季節によって多少前後)

胡蝶蘭は強い光や直風に弱いため、直射日光を避けた半日陰で風通しの良い場所に飾ることが重要です。適度な温度と湿度を保てる場所で管理すると良いでしょう。

また、水やりは、植え込み材が乾燥したときに行います。過湿状態が苦手なため、水を十分に与えた後は受け皿に溜まった水を捨てましょう。

【保存版】胡蝶蘭を長く楽しむ7つのコツ|初心者でも簡単な育て方

6まとめ

蘭の種類は、原産地や根と葉の特徴、生育環境によって、以下のように分かれています。

  • 原産地:洋蘭・東洋蘭
  • 根と葉の特徴:着生蘭・地生蘭
  • 生育環境:温室蘭・家庭蘭・園芸蘭

切り花としてもたくさんの種類があり、胡蝶蘭、オンシジューム、デンファレ、モカラ、シンビジウムは初心者でも飾りやすくおすすめですよ。
ほかの切り花と比較して暑さに強く長持ちしますが、より長く楽しむなら、水揚げや毎日の水替えは欠かさず行ってくださいね。

蘭の切り花で部屋を彩る!選び方・飾り方Q&A

  • 夏に切り花で飾るなら、どのランを選べばいいですか?長持ちする品種があれば教えてください。

    夏に強いのは、熱帯原産で30℃超えにも耐えるモカラとデンファレです。モカラは赤色やオレンジ色、デンファレは白色やピンク色など、トロピカルで鮮やかな色合いが特徴です。

    夏を象徴するひまわりと一緒にアレンジすると、夏らしさを感じられますよ。

  • 結婚祝いにブーケを作る際に、おすすめの蘭はありますか?

    華やかな色合いと花姿をしたランの切り花は、さまざまな品種がウェディングシーンで利用されています。

    贈答の意味を重視するなら、「幸せが飛んでくる」という花言葉を持つ胡蝶蘭が縁起のよさから選ばれています。高級感があり花持ちも良いため、結婚祝いに最適ですよ。

  • ランの切り花を飾って部屋を華やかにしたいです。香りも楽しめる種類を教えてください。

    切り花の香りを楽しむなら、甘いバニラの香りがするオンシジューム、バラのような高貴な香りのするカトレアがおすすめです。

    オンシジュームは密集した小花から香りが広がります。カトレアは1輪でも香りが楽しめますよ。

  • ランの切り花は、冬に暖房の効いた部屋でも長持ちしますか?

    ランの切り花は、基本的に暖かい環境が好きなので、暖房の効いた部屋に飾っても大丈夫です。ただし、暖房で乾燥が進むとしおれてしまいます

    湿度50~70%、温度18~25℃をキープして、直風が当たらないように管理してください。

  • 切り花を飾る際に花粉が気になる場合は、どの種類を選べば良いですか?

    胡蝶蘭、モカラ、シンビジウムなどのラン類は、花粉が少ないのが特徴です。室内や衣類が汚れることもなく、安心して飾れますよ。