春は胡蝶蘭が花を咲かせたり、株が生長するなど重要な季節です。
しかし、胡蝶蘭を育て慣れていないとどうやって育てたらいいのか?何に注意したらいいのかなど迷ってしまいますよね。
この記事では、春の胡蝶蘭の育て方についてまとめています。
基本的な水やりなどのお手入れから、春にやっておきたい植え替え、肥料の与え方についても解説しています。
春は胡蝶蘭が花を咲かせたり、株が生長するなど重要な季節です。
しかし、胡蝶蘭を育て慣れていないとどうやって育てたらいいのか?何に注意したらいいのかなど迷ってしまいますよね。
この記事では、春の胡蝶蘭の育て方についてまとめています。
基本的な水やりなどのお手入れから、春にやっておきたい植え替え、肥料の与え方についても解説しています。
まずは胡蝶蘭の基本的な春のお手入れについて見てみましょう。
春の胡蝶蘭の置き場所や水やり頻度は以下のとおりです。
置き場 |
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温度・ 湿度管理 |
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水やり 方法 |
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日光の 当て方 |
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それぞれの項目について詳しく解説していきます。
春は寒暖差が激しいため、なるべく暖かい所に置くか日中と夜間で置く場所を変えましょう。
一般的には以下のような場所がおすすめです。
なるべく気温の変化を与えないようにしつつ、柔らかな日の光が当たる場所を選びます。
3月、4月上旬頃は窓からの冷気にあたってしまう恐れがあります。
夜に限らず、日中も寒い時は窓から離して胡蝶蘭を置くようにしましょう。
胡蝶蘭の最適な置き場所の条件や具体例は「【お手入れガイド】胡蝶蘭の適切な置き場所(光、温度、湿度)」でも詳しく解説しています。
春先は最低気温が15℃以下の日も多いため特に夜間は注意が必要です。
暖房を利用しながら理想の室温を保てるように心がけましょう。
胡蝶蘭の花茎を伸ばしたい、花を長持ちさせたいなどの希望がある場合は以下の室温を目指してみてくださいね。
胡蝶蘭の花茎は気温が20℃以上になると伸び始めます。
温度変化が激しいと花茎が育たなかったり蕾が落ちてしまうことがあるため、日中と夜間の温度差は5~7℃程度が理想です。
胡蝶蘭のお花が咲いている時は、気温を少しだけ低めにすると花が長持ちします。
暖かいと花が咲き進んでしまうため散るのも早くなってしまいます。
花が咲き終わった胡蝶蘭であれば、25℃程度の暖かい環境に置くと株の生長が活発になります。
胡蝶蘭自体は30℃くらいまでなら耐えられますが、28℃を越えると高温障害になるおそれがあるため注意しましょう。
春の水やりは、7~10日に1回程度で構いません。
水やりの時間帯や与える量は以下のとおりです。
胡蝶蘭に水をやる際は、花や葉にかからないよう、根元に注ぐようにしましょう。
また気温によって植え込み材の乾き具合が変わるため、適切な水やり頻度が変わる場合があります。
植え込み材を触ってカラカラに乾いていたら水を与えましょう。
胡蝶蘭の水やりについては以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてくださいね。
胡蝶蘭は光合成に日光が必要なため、明るい時間帯は光にあてるのが効果的です。
春は日差しが強くなるため、レースカーテンなどで遮光して胡蝶蘭に日光を当てましょう。
春の日差しは胡蝶蘭にとって刺激が強すぎて葉が焼ける恐れがあります。
直射日光は当てないように注意しましょう。
置き場所や水やり以外にも春に胡蝶蘭を育てる上で注意したいポイントを以下の表にまとめました。
3月 |
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4月 |
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5月 |
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3月は朝晩の寒暖差が大きいため、夜間の冷え込みで胡蝶蘭がダメージを受けないように注意しましょう。
また、暖房器具を使っている場合は空気が乾燥しやすくなっているため葉水などの乾燥対策を行いましょう。
3~4月にかけて日差しが強くなるため、胡蝶蘭に直射日光が当たらないように注意しましょう。
気温が上がり始めると水分の蒸発も早くなるため、乾燥や水不足が起こらないよう定期的に胡蝶蘭を観察しておくといいですよ。
5月は最高気温が30℃近くなることもあるため、外に出さない方が安全です。
気温・湿度が上がって蒸れやすくなるため風通しの良い場所に置いて高温多湿にならないように注意しましょう。
春は胡蝶蘭が最も元気な季節のため、以下のお手入れを行うのにおすすめの時期でもあります。
植え替えは2~3年に1回程度で良いため、1株ずつ植えられており、最近植え替えを行った胡蝶蘭であれば不要です。
肥料と植え替えを両方やりたいのであれば植え替え→2週間経ってから肥料を与えるようにしましょう。
植え替えは、植え込み材が劣化したり鉢から根がはみ出している胡蝶蘭に必要な作業です。
また、もらったばかりで3株が寄せ植えされている場合も1つずつ植え替えを行うのがおすすめです。
胡蝶蘭にとって植え替えは大きな負担となるため、春の植え替えでも以下の条件をチェックしてから行いましょう。
時期としては4月中旬~6月頃までに植え替えるのがベストなタイミングですよ。
胡蝶蘭の植え替えを行う際に準備する道具と、手順を以下の表にまとめました。
必要な道具 |
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植え替え手順 |
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植え込み材を水苔にするか、バークにするかで若干手順が異なります。
詳しい植え替え手順や、それぞれの植え込み材の特徴は以下の記事で詳しく解説しています。
春は気温や日照が変化するため、胡蝶蘭にトラブルが起こりやすい季節でもあります。
春によく起こるトラブルには以下があげられます。
それぞれのトラブルの原因と、対策や解決方法について見ていきましょう。
胡蝶蘭の葉が黄変してしまう原因はいくつかあり、以下が考えられます。
冬の間寒さに晒されていた胡蝶蘭は、春になって気温が上がると葉が黄変することがあります。
寒さによる黄変であれば葉はそのまま落ちてしまうことが多いため、次の生長期に葉を増やしましょう。
また、葉が黄変する原因として光合成の不足の可能性があります。
日照時間が短かった、または水が少なくて光合成が十分に行えなかった場合も葉が黄変してしまいます。
光合成不足による黄変であれば、置き場所や水やり頻度を見直すと改善していきますよ。
葉を黄変させないためには、置き場所の環境を整えるようにしましょう。
なるべく以下のような場所で胡蝶蘭を育てるのがおすすめです。
すでに冬の寒さでダメージを受けている場合は、暖かい部屋で元気を取り戻させるのを優先しましょう。
また、光合成がしっかりできるように昼間は明るい場所に置くといいですよ。
一気に水やりを増やさず、株の根元や植え込み材を見て乾いていたら水を与えるようにしましょう。
春に胡蝶蘭の蕾が落下してしまう原因は以下が考えられます。
春に蕾が落ちる原因として最も多いのが、寒暖差などの急激な温度変化によるストレスがあげられます。
胡蝶蘭は急激な温度変化を感じると株を守るために蕾や花を落とすことがあります。
また、アザミウマやアブラムシなど蕾に寄生する害虫が原因の場合も。
胡蝶蘭の周りに虫がいないか、蕾が黄変していないかなど注意深く確認してみましょう。
胡蝶蘭の蕾を落下させないために、以下の管理を心がけましょう。
ストレスを与えないために春先や夜間などの寒い時期は保温をする、または暖かい場所に鉢を移動するなどの対策を行いましょう。
また、害虫対策として胡蝶蘭を野外に出すのも控えるといいですよ。
近くに木があると飛来してくる恐れがあるため、一定時間窓を開ける際も注意しましょう。
害虫の場合は葉裏や蕾の黄変など異常が現れやすいため、小まめに観察を行うと早期発見しやすくなります。
アザミウマやアブラムシ以外にも、通年発生する害虫もいるため「【お手入れガイド】胡蝶蘭の病害虫対策」を参考にして胡蝶蘭を害虫から守ってくださいね。
春に起こりやすいトラブルには水不足と根腐れもあげられます。
気温の変化が激しいため「何日に1回水やりをする」と決めると水やり頻度が合わなくなってしまうことがあります。
暖かい日が続けば乾燥が早くなるため水不足が起こりやすくなり、寒戻りすると鉢内の水分が蒸発しにくくなるため過湿状態が続いて根腐れが起こってしまうことも。
春は気温によって水やり頻度を調整することを意識しましょう。
寒い日が続くなら頻度は少なめ、暖かくなってきたら水やり頻度を増やすことを心がけるとよいでしょう。
また、地域によっても気温差があるため、お住いの地域の気温やご自宅の室温を基準にしてくださいね。
胡蝶蘭を春に育てる際の基本的なお手入れ方法は以下のとおりです。
置き場 |
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温度・湿度管理 |
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水やり方法 |
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日光の当て方 |
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春は気温の変化が激しい季節ですので、3月~5月の間は1日ずつ気温を確認しながら乾燥や水やり頻度に調整していくのがおすすめです。
4月頃だと日差しを当てる方がいいように思ってしまいますが、葉が焼けてしまう恐れがあるため日差しにも注意しましょう。
また、春は植え替えや肥料を与える時期としても最適ですよ。
最低気温が15℃以上になる4月中旬頃が植え替え、肥料を与え始めるのにちょうどいいタイミングです。
寄せ植えされている株や2~3年植え替えしていない株があったり、来年綺麗な花を咲かせたい方は検討してみましょう。