3切り花の人気カラーの傾向は?
切り花の人気カラーは、用途や季節、年齢層によっても異なります。
年代を問わず人気が高いのは、ピンク色や白色の切り花です。自宅用やプレゼント用、販売用いずれの用途でも人気です。
季節別の人気傾向
季節別の人気カラーを以下の表にまとめました。
| 季節 |
人気カラー |
| 春 |
ピンク・白・黄色・オレンジ |
| 夏 |
白、紫、水色 |
| 秋 |
赤、茶色、くすみカラー
|
| 冬 |
白、赤、グリーン |
春:ピンク・白・黄色・オレンジ
春に行われる入学祝いや卒業祝いなどでは、明るい色の花が好まれやすい傾向があります。桜やチューリップなどのパステルカラーが主流です。
夏:白、紫、水色
暑さや湿度が気になる季節には、涼しげなカラーが好まれる傾向があります。紫陽花やデルフィニウム、白百合などが人気です。
秋:赤、茶色、くすみカラー
秋には、洋服のトレンドと似ていて、深みのあるカラーが人気になります。コスモスやケイトウ、ダリアといった落ち着いた色合いが好評です。
白、赤、グリーン
冬は、クリスマスシーズンを意識したカラーの需要が高まります。ポインセチアや赤バラ、コニファーなど温かみのある切り花が人気です。
若い年齢層ではニュアンスカラーが人気
若年層では、くすみがかったニュアンスカラーや、染め系の色合いも人気が出てきています。
例えば、くすみがかった紫色のバラ「ライラッククラシック」は特に人気があります。また、染色した青系のバラやカーネーションも好評です。
カーネーションなら、複色の「パッションミナミ」や、くすみピンクの「レージェ」など個性的な色合いもおしゃれに飾れますよ。
4切り花を長く楽しむコツを種類別に紹介!
切り花の美しさを長持ちさせるには、種類ごとの特性に合わせた水揚げとお手入れが重要です。
茎が太く硬い花は「湯揚げ」を
バラやアジサイなどの、茎が太く硬く、花がぐったりしやすい花には湯揚げが有効です。
湯揚げは、以下の手順で行います。
- 茎を斜めにカットし、80℃程の熱湯に10秒ほど茎先をつける
- 深水でじっくり水揚げする
湯揚げによって茎の導管の詰まりが解消し、水の吸い上げ効果が改善します。
湯揚げが向いている花と不向きな花の違いは、以下の動画も参考にしてくださいね。
茎が柔らかい花は「浅水」で管理
ガーベラやカラー、ひまわり、ラナンキュラスなどは、茎が柔らかく腐りやすいため管理に注意が必要です。
水揚げの際は、茎を潰さないように水平にカットして、花瓶の3分の1程度の少な目の水で管理しましょう。
水をたっぷり入れると茎の大部分が腐り、すぐに弱ってしまいます。
毎日の水替えとこまめなカットで、茎の腐敗を防いで切り花を長持ちさせましょう。
【関連】切り花のベストな水の量ってどれくらい?花の種類別に解説!
枝ものは先端を十字に割るか叩く
硬い枝ものは水を吸い上げやすくするために、枝の先端をほぐしてあげることが重要です。
清潔なハサミで十字に割るか、ハサミの持ち手やハンマーなどの硬いもので先端2~3cm程度を叩きましょう。その後、深水につけておくことで水上がりが良くなります。