水やり方法|鉢内が乾いたらたっぷりと
ミディ胡蝶蘭も水やりの基本は、植え込み材や鉢内が乾いたらたっぷり水を与えましょう。
季節ごとの大まかな水やり頻度としては以下のとおりです。
- 春・秋:7日~10日に1回
- 夏:3日~7日に1回
- 冬:月1~2回
透明なポットなら根が白っぽくシワが寄り始めたら、植え込み材ならカラカラに乾いたら水やりのサインです。
ミディ胡蝶蘭であれば洗面台やお風呂場に持って行って根元に水を注ぐやり方で構いません。
冷たすぎる水は根を冷やしてしまうため、常温かぬるま湯を朝10時頃に与えるようにしましょう。
季節ごとの水やりの注意点については「【お手入れガイド】胡蝶蘭の水やりの方法」を参考にしてくださいね。
水やりとは別に毎日葉水を行う
水やりとは別に、葉に霧吹きで水をかける葉水を行うと胡蝶蘭を健康に保つことができます。
葉水を行うと葉の表面が綺麗になり、ホコリを取り除いたりハダニが付くのを防ぐことができますよ。
葉水を行う際は葉の表裏の両方に霧状の水滴がついて軽く湿る程度に霧吹きします。
夜に水滴が残らないよう、朝~昼頃を目安に葉水を行うことがポイントです。
置き場所|直射日光を避けた室内に飾る
胡蝶蘭の置き場所は室内の直射日光が当たらない場所がおすすめ。
蛍光灯や間接光でも胡蝶蘭は十分に育つため、以下のような場所に飾るといいですよ。
- リビングの窓辺(カーテン越し)
- ダイニングテーブルやキャビネットの上
- オフィスのデスク
- 玄関の棚
胡蝶蘭が快適に過ごせる環境は気温18~25℃、湿度50~80%ほどとなっています。
冬場や夜間は10℃以下、夏場は30℃以上を越えないように注意しましょう。
昼夜、季節ごとの温度管理のコツについては「【お手入れガイド】胡蝶蘭の適切な置き場所(光、温度、湿度)」で詳しく解説しています。
湿度は40%以上をキープ
胡蝶蘭を室内に置く際は、湿度にも気を配りましょう。
最低でも湿度が40%以上ないと胡蝶蘭が水不足に陥ってしまう恐れがあります。
胡蝶蘭は空気中からも水分を吸収しています。
また、湿度が低くなると葉からの水分蒸散が早くなるため湿度不足にならないように対処しましょう。
植え替え|花が終わった後の4~6月に
ミディ胡蝶蘭の株が弱ってきたときや、根が鉢から溢れてきた時に行いましょう。
購入したばかりの胡蝶蘭でも化粧鉢に入っているなら花が終わった後に植え替えると管理がしやすくなりますよ。
元々お手入れしやすい鉢に入っている場合は、2~3年は植え替えをしなくても構いません。
| 時期 |
4月~6月頃 |
| 手順 |
- 胡蝶蘭を鉢から取り出す
- 古い植え込み材を取り除く
- 枯れた根や傷んだ根を切る
- 新しい植え込み材と胡蝶蘭を鉢に入れる
- 空いた隙間に植え込み材で埋める
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植え替えを行うタイミングや、準備する道具については「【お手入れガイド】胡蝶蘭の植え替え方法」の記事でより詳しく解説しているため参考にしてくださいね。
植え込み材の決め方
胡蝶蘭を初めて育てて植え替えをする時は水苔とバーグのどちらがいいのか迷ってしまいますよね。
植え込み材は水苔とバークでそれぞれ特徴が異なるため、ご自身の育て方に合っている方を選びましょう。
傾向としては初めて胡蝶蘭を育てる方や水やりの手間を少なくしたいなら水苔、水のやりすぎで失敗してしまう方や水やり頻度が増えてもお手入れができる方はバーク植えがおすすめです。
水苔とバークのそれぞれの特徴は以下のとおりです。
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水苔 |
バーク |
| メリット |
- 保水性が高い
- 水やりタイミングが分かりやすい
- 水やり頻度を減らせる
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| デメリット |
- カビ・根腐れが起こりやすい
- 使う前に水苔を戻す必要がある
- 植え替えにコツが必要
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- 鉢の乾き具合が分かりにくい
- 通気性が良く、水切れしやすい
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肥料|購入翌年以降の4~9月頃に与える
胡蝶蘭の肥料は、購入した翌年以降の4~9月頃に与えるようにしましょう。
株が生長している時期しか肥料を受け取れないため、花が咲いている時や冬季は肥料を与えると枯れてしまいます。
胡蝶蘭の肥料には「液体肥料」と「固形肥料」があり、商品によって与え方が異なります。
購入する洋ラン用肥料の使い方を参考にしてくださいね。
肥料の選び方
市販されている胡蝶蘭の肥料には「液体肥料」と「固形肥料」がありますが、効果の出方や肥料焼けのしやすさが異なります。
液体肥料と固形肥料の特徴はそれぞれ以下のとおりです。
| 液体肥料 |
- 水に溶かして使用する肥料
- 即効性があり、効果が強い
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| 固形肥料 |
- 粒状などの固形物の置き型肥料
- 緩効性で肥料焼けを起こしにくい
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液体肥料は効果が強いため、胡蝶蘭の健康状態を小まめに観察して使用料を調整しないと肥料焼けを起こしてしまう恐れがあります。
対して固形肥料は肥料焼けがしにくい反面、液体肥料に比べて効果が出にくいため物足りないと感じるかもしれません。
目安としては、2年ほどミディ胡蝶蘭を育成して株の観察に慣れたら液体肥料を使ってみるのがおすすめです。
肥料を与えない方がいいタイミングや、肥料の効果などについては「【お手入れガイド】胡蝶蘭への肥料の与え方」で紹介しているため参考にしてくださいね。